さい‐ぐう【斎宮】
天皇の即位ごとに選ばれて伊勢神宮に奉仕した未婚の内親王または女王。崇神(すじん)天皇の代に始まるとされ、後醍醐天皇の代まで続いた。いつきのみや。いつきのみこ。いみみや。→斎院
さいぐう‐の‐いみことば【斎宮の忌み詞】
伊勢の斎宮で、仏語や不浄な語を避けて、代わりに用いた言葉。経を「染め紙」、死を「直り物」、僧を「髪長(かみなが)」、血を「汗」、仏を「中子(なかご)」、病気を「慰(やすみ)」といった類。
さいぐうのにょうごしゅう【斎宮女御集】
斎宮女御の家集。三十六人集の一。成立年未詳。女御の没後、他撰によりまとめられたものとされる。
いつきのみや‐の‐つかさ【斎宮寮】
⇒さいぐうりょう(斎宮寮)
さいぐう‐りょう【斎宮寮】
斎宮に関する庶務をつかさどった役所。伊勢国多気(たけ)郡竹郷にあった。大宝元年(701)斎宮司を改めたもの。いつきのみやのつかさ。
さい‐こく【斎国】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、悠紀殿(ゆきでん)・主基殿(すきでん)に供える饌米(せんまい)を作るために卜定(ぼくじょう)された国。古くは、都の東西から各一国を定めた。
さい‐じき【斎食】
1 仏語。正しい時間にとる食事。正午の食事。 2 法要など仏事のときに出す食事。
さい‐じょ【斎女】
神に仕える未婚の若い女性。いつきめ。
さい‐じょう【斎場】
1 神仏を祭るために、特別に設けられた清浄な場所。いつきのにわ。斎場所。祭場。 2 葬儀を行う場所・会場。火葬場を兼ねていること多い。 3 大嘗祭(だいじょうさい)のとき、供物を調えるために設け...
さいたら‐ぶし【斎太郎節】
宮城県の民謡。牡鹿(おしか)半島付近の沿岸で歌われる櫓漕(ろこ)ぎ歌。昭和2年(1927)ごろに編曲されたものが「大漁唄い込み」の名で知られる。さいたろうぶし。