かく【斯く】
[副] 1 話し手が身近なこととして事態をとらえていう。このように。こう。「この家のあるじは—いう私だ」 2 前文の内容をさして、あるいは具体的な内容を省略していう。このように。こう。「—も盛大...
かく‐かく【斯く斯く】
[副]ある事柄を引用する際、具体的な内容を省略していうのに用いる語。こうこう。「事情は—しかじかである」「—の次第である」
かく‐さま【斯く様】
[形動ナリ]こんなありさま。こんなふう。「世の中の常のことわり—になり来にけらし据ゑし種から」〈万・三七六一〉
かく‐して【斯くして】
[副]こうして。このようにして。「一日は—終わった」
[接]前に述べた事柄を受けて、新しい事柄を述べるときに用いる語。このようにして。「—、新しい生活が始まった」
かく‐て【斯くて】
[接]前に述べた事柄を受けて、あとの事柄が起こり、あるいは、あとの事柄に移っていくことを表す。こうして。このようにして。かくして。「—一年が過ぎた」
[副]このような状態で。「水底に生ふる玉...
かくて‐も【斯くても】
[副]このようにしても。こんな状態でも。「—あられけるよ、とあはれに見るほどに」〈徒然・一一〉
かく‐ながら【斯くながら】
[連語]《副詞「かく」+接続助詞「ながら」》この状態のままで。「—、ともかくもならむを御覧じはてむ」〈源・桐壺〉
かく‐の◦ごとし【斯くの如し】
[連語]《副詞「かく」+格助詞「の」+比況の助動詞「ごとし」》このようである。「状況は—◦ごとく楽観を許さない」
かく‐ばかり【斯く許り】
[連語]こんなにまで。これほどまでに。「—すべなきものか世の中の道」〈万・八九二〉
かく‐まで【斯く迄】
[副]これほどまで。こうまで。「—(に)御親切にしていただき」