なま・る【訛る】
[動ラ五(四)]ある地方特有の発音をする。標準語・共通語とは異なった発音をする。 [補説]多く、方言にいうが、「『けったい』は『きたい(希体)』のなまった形である」というふうにも使う。
なむ
[助動][○|○|なむ|なむ|なめ|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なも[助動]「国々の社の神に幣(ぬさ)奉り我(あ)が恋すなむ妹(いも)がか...
なも
[助動][○|○|なも|なも|○|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なむ[助動]「うべ児(こ)なは我(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)のぬが...
なも‐ろ
[連語]《推量の助動詞「なも」+間投助詞「ろ」。上代東国方言》…ているだろうよ。「松が浦にさわゑ浦立ち真人言(まひとごと)思ほす—わが思(も)ほのすも」〈万・三五五二〉
にの【布】
「ぬの(布)」の上代東国方言。にぬ。「筑波嶺(つくはね)に雪かも降らる否をかも愛しき児ろが—乾さるかも」〈万・三三五一〉
にほん‐こくごだいじてん【日本国語大辞典】
国語辞典。日本大辞典刊行会編。初版は昭和47〜51年(1972〜1976)刊、全20巻に約45万項目を収録。第2版は平成12〜13年(2000〜2001)刊、全13巻に約50万項目を収録。用例は...
ぬ【野】
1 《上代東国方言》「の(野)」に同じ。「千葉の—の児手柏(このてかしは)の含(ほほ)まれどあやにかなしみ置きて高来ぬ」〈万・四三八七〉 2 「の」の甲類音を表す万葉仮名とされる「努」「怒」「弩...
ネフスキー【Nikolay Aleksandrovich Nevskiy】
[1892〜1945]ソ連の東洋学者。日本へ留学し、柳田国男や折口信夫などと親交を結ぶかたわら、東北・沖縄の民族、アイヌ語、宮古島方言、西夏語などの研究に成果をあげた。帰国後の1937年、粛清に...
ね‐ろ【嶺ろ】
《「ろ」は接尾語。上代東国方言》峰(みね)。ね。「馬来田(うまぐた)の—に隠り居かくだにも国の遠かば汝(な)が目欲(ほ)りせむ」〈万・三三八三〉
のう
[終助]文末の種々の語に付く。話し手の感動を表す。「ちょっと見ないうちに大きくなった—」「よくやった—」「又ささに酔はしられたものぢゃ—」〈虎明狂・乞聟〉 [間助]念を押す意を表す。「だが—...