おく‐つ‐かた【奥つ方】
奥の方。「東路の道のはてよりも、なほ—に生ひいでたる人」〈更級〉
お‐さんかた【御三方】
三人を敬っていう語。「ゲストの—に話を伺う」
おち【遠/彼方】
1 遠い所。遠方。「川より—にいと広くおもしろくてあるに」〈源・椎本〉 2 現在から隔たった時。 ㋐以前。昔。「昨日より—をば知らずももとせの春の始めは今日にぞありける」〈拾遺・雑賀〉 ㋑以後。...
おち‐かた【落(ち)方】
1 落ちるときの状態。落ちぐあい。「—がうまく木にひっかかった」 2 花などが終わろうとするころ。落ちはじめるころ。「御前の梅は…すこし—になりたれど、なほをかしきに」〈枕・八三〉 3 逃げる機...
おち‐かた【遠方】
遠くの所。ずっと向こうの方。「この目は常に—にのみ迷うようなれど」〈鴎外・文づかひ〉
おと【遠/彼方】
「おち(遠)」の音変化。「大宮の—つ端手(はたで)」〈記・下〉 [補説]現代語の「おととし(一昨年)」「おととい(一昨日)」の「おと」もこの語にもとづき、時間的に遠いことの意を表す。
おとこ‐がた【男方】
1 男と女とを二組に分けた、その男の側。⇔女方。「御前などにても、—の御遊びにまじりなどして」〈源・紅葉賀〉 2 夫の身内。夫の親戚。「はらからも人も見るに、—のやんごとなき人にかく用ゐて」〈落...
おのおの‐がた【各方】
[代]二人称の人代名詞。複数の人を敬っていう語。近世、武士の用語。あなたがた。皆さん。
お‐ひとかた【御一方】
「一方1」に同じ。
お‐ふたかた【御二方】
「二方2」に同じ。