むかわり
一年または一月(ひとつき)がめぐって来ること。特に、最初の誕生日や一周忌のこと。「明日はその—(=一周忌)になるが、惜しい事をしました」〈浮・胸算用・一〉
むくはら‐でら【向原寺】
奈良県高市郡明日香村にあった日本最初の寺。欽明天皇13年(552)百済(くだら)から献上された仏像を、蘇我稲目が小墾田(おはりだ)の家、のち向原の家に安置して寺としたのに始まるという。推古天皇の...
むやい‐ぶね【舫ひ船】
「もやいぶね」に同じ。「波岸も同じ憂き世の—」〈明日香井集〉
もち‐こ・す【持(ち)越す】
[動サ五(四)] 1 決着・処理のつかない状態で次の時期・段階へ送る。「勝負を明日に—・す」 2 持って移す。持って次へ送る。「新た代と泉の川に—・せる真木のつまでを」〈万・五〇〉 3 食物が消...
もの‐まえ【物前】
1 いくさが始まる直前。「—にて腰立たず無性になる人は本の臆病者とて」〈甲陽軍鑑・一四〉 2 正月・盆・節句などの前。物日の前。「はや極月も二十八日、しかも小の晦日(つごもり)なるに、今日と明日...
もも‐か【百日】
1 ひゃくにち。また、多くの日数。「—しも行かぬ松浦路(まつらぢ)今日行きて明日は来なむを何か障(さや)れる」〈万・八七〇〉 2 子供が生まれて100日目。また、その日の祝い。餅をついて祝う。「...
やま‐がく・る【山隠る】
[動ラ四]山に隠れる。山の陰に入る。「置目もや淡海の置目明日よりはみ—・りて見えずかもあらむ」〈記・下・歌謡〉 [動ラ下二]に同じ。「—・れ消えせぬ雪のわびしきは君まつの葉にかかりてぞ降る...
ゆう‐さらず【夕去らず】
[連語]《夕方を離れない意から》夕方になるたびに。毎夕。「今日もかも明日香(あすか)の川の—かはづ鳴く瀬のさやけくあるらむ」〈万・三五六〉
ゆき・みる【行き廻る】
[動マ上一]行ってあちこちめぐる。行きめぐる。「明日香川—・みる岡の秋萩は今日降る雨に散りか過ぎなむ」〈万・一五五七〉
ゆり
[格助]《上代語》名詞・活用語の連体形に付く。動作・作用の起点を表す。…から。→ゆ →よ →より「かしこきや命(みこと)被(かがふ)り明日—や草(かえ)が共(むた)(=カヤトトモニ)寝む妹(いむ...