いなずまびょうし【稲妻表紙】
読本。5巻6冊。山東京伝著。歌川豊国画。文化3年(1806)刊。近松門左衛門の「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」などの不破伴左衛門と名古屋山三郎の物語をからませ、敵討ちを中心にしたお家騒動物...
うば‐かわ【姥皮】
昔話で、身に着けると老女の姿になるという想像上の衣。脱ぐと、もとの美男か美女の姿に戻り、幸福になるとされる。
うりこひめ【瓜子姫】
昔話の一。また、その女主人公。老婆が川で拾った瓜から生まれた瓜子姫は、美しく成長する。姫は殿様への嫁入り支度として毎日機(はた)を織るが、天邪鬼(あまのじゃく)が現れて妨害する。姫は雀(すずめ)...
えすがた‐にょうぼう【絵姿女房】
昔話の一。百姓の美しい妻が、その絵姿を見た殿様に連れて行かれるが、機知を働かせて殿様と夫を入れかえる。
おとぎ‐ばなし【御伽話/御伽噺】
1 子供に聞かせる伝説・昔話など。「桃太郎」「かちかち山」の類。また、比喩(ひゆ)的に、現実離れした空想的な話。 2 おとぎ1の際にする話。 [補説]作品名別項。→おとぎ話
かさ‐じぞう【笠地蔵】
昔話の一。年の暮れに心やさしい老爺(ろうや)が雪をかぶった六地蔵に笠をかぶせてやると、夜中に六地蔵が米や金をお礼に持って来るという話。
かさでら【笠寺】
名古屋市南区の地名。昔話「笠地蔵」にちなむ笠寺観音を本尊とする笠覆(りゅうふく)寺(通称、笠寺)がある。
かちかち‐やま【かちかち山】
日本の昔話の一。室町末期の成立か。悪い狸(たぬき)に婆(ばば)を殺された爺(じじ)のために、兎(うさぎ)が敵討ちをする。
かに‐ぼうず【蟹坊主】
寺で住職や旅僧などに問答をしかけるというカニの化け物。昔話として各地に伝わる。化け蟹とも。
ききみみずきん【聞き耳頭巾】
日本の昔話。動物の言葉がわかる頭巾の力によって富を得る話。頭巾は、動物の命を救った礼としてもらうもの、善行の見返りに神仏からもらうものなど、各地でさまざまな類型がある。