むかし‐もの【昔物】
昔、作ったもの。だいぶ以前に流行したもの。「矢張—だから柄合(がらあい)が今と違って締められまいよ」〈魯庵・社会百面相〉
むかし‐もの【昔者】
老人。また、昔かたぎの人。「今の若い者がわたしたちのような—の気ではだめです」〈藤村・家〉
むかし‐ものがたり【昔物語】
1 昔から伝わる物語。「継母の腹きたなき—も多かるを」〈源・蛍〉 2 「昔話(むかしばなし)1」に同じ。「この—は尽きすべくなむあらぬ」〈源・橋姫〉
むぎ‐なわ【麦索/麦縄】
1 「索餅(さくべい)」に同じ。〈和名抄〉 2 素麺(そうめん)、または冷や麦のこと。「夏の頃ほひ、—多く出で来けるを」〈今昔・一九・二二〉
む‐ご【無期】
[名・形動ナリ] 1 いつ終わるかわからないこと。また、そのさま。「此度(こたみ)の相撲(すまひ)の勝ち負けの定まらむこと、いと—なり」〈宇津保・内侍督〉 2 長い時間にわたっていること。長期間...
む‐し【無始】
万象は因縁で成り立っていて、因をいくらさかのぼっても果てしがなく、始めがないこと。転じて、無限に遠い過去。大昔。「—よりこのかた生死に流転するは」〈宇治拾遺・一〉
むしゃ‐くみ【武者組】
昔の軍隊の編制法。武士集団の組織・指揮系統。
む‐じゅん【矛盾/矛楯】
[名](スル) 1 ほことたて。 2 《昔、中国の楚の国で、矛(ほこ)と盾(たて)とを売っていた者が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」...
むすび‐ばな【結び花】
糸を花の形に結んだもの。昔、衣服・調度などの装飾に用いられた。
む‐つ【六つ】
1 数の名。ろく。むっつ。 2 6歳。むっつ。 3 昔の時刻の名。むつどき。 ㋐今の午前6時ごろ。明けむつ。 ㋑今の午後6時ごろ。暮れむつ。