おう‐よ・る【奥寄る】
[動ラ四] 1 部屋の奥のほうへ寄る。「—・りて三四人さしつどひて絵など見るもあめり」〈枕・一八四〉 2 昔風である。古風である。「御手の筋、ことに、—・りにたり」〈源・玉鬘〉 3 年をとる。老...
おう‐わく【枉惑】
[名・形動ナリ]道義に反する言動によって人を惑わすこと。また、そのさま。「いかなる—の奴(やっこ)、人たばかりて物取らんとて構へ事するならん」〈今昔・一四・四四〉
おおかがみ【大鏡】
平安後期の歴史物語。3巻本・6巻本・8巻本がある。著者未詳。白河院院政期の前後に成立か。大宅世継(おおやけよつぎ)・夏山繁樹という二老人の昔語りに若侍が批判を加えるという形式で、藤原道長の栄華を...
おお‐たぶさ【大髻】
昔、男子の結髪で、たぶさを普通より大きく結ったもの。
おお‐びけ【大引け】
1 取引所で、一日の最後に行われる取引。また、その値段。一日の取引がすべて終了した状態をいう場合もある。⇔寄り付き。 2 昔、遊郭で、その日の営業を終え、消灯して大戸を閉じること。江戸新吉原では...
おお‐むかし【大昔】
非常に遠い昔。太古。
おおやけ‐づかい【公使ひ】
朝廷からの使い。勅使。「—来たりて付けたりし封を開きて」〈今昔・二・三三〉
おお‐ゆみ【大弓/弩】
大きな弓。昔、石をはじき飛ばした大形の弓。弩弓(どきゅう)。石弓(いしゆみ)。〈和名抄〉
おお‐らか【大らか/多らか】
[形動][文][ナリ] 1 心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。「気持ちを—にする」「—な話しぶり」 2 (多らか)分量が多いさま。たくさん。「打ち蒔きの米(よね)を—にかきつかみ...
おお‐わだ【大曲】
川や湖などの、大きな入り江。「ささなみの志賀の—淀むとも昔の人にまたも逢はめやも」〈万・三一〉