もて‐あそび【弄び/玩び/翫び】
1 もてあそぶこと。また、そのもの。おもちゃ。「子安貝や、椿の実や、小さいときの—であったこまこました物が」〈中勘助・銀の匙〉 2 心の慰めとする相手。遊び相手。「この宮ばかりをぞ—に見奉り給ふ...
もとおり【本居】
姓氏の一。 [補説]「本居」姓の人物本居内遠(もとおりうちとお)本居大平(もとおりおおひら)本居豊穎(もとおりとよかい)本居長世(もとおりながよ)本居宣長(もとおりのりなが)本居春庭(もとおりは...
もとめづか【求塚】
謡曲。四番目物。金春を除く各流。観阿弥作。万葉集などに取材。菟名日処女(うないおとめ)の霊が、二人の男に愛されたために入水(じゅすい)した故事と、死後の苦しみを語る。
もどり‐がつお【戻り鰹】
春から夏にかけて黒潮に乗って日本近海を北上したのち、秋になって東北・北海道沖から南下してくるカツオ。脂がのって美味。下り鰹。
もの‐いい【物言い】
1 物を言うこと。また、物の言い方。言葉遣い。「ていねいな—をする」「—に気をつける」 2 言い合い。口論。「追出されて来ましたというから、—でもしてきた事と思ったのだ」〈左千夫・春の潮〉 3 ...
ものいわぬおんなたち【もの云わぬ女たち】
秋元松代の戯曲。昭和29年(1954)発表。社会の底辺で生きる売春婦たちの姿を描く。
もの‐うらめ・し【物恨めし】
[形シク]なんとなくうらめしい。「つれなくて過ぐる月日を数へつつ—・しき暮れの春かな」〈源・竹河〉
もの‐ぐさ【物種】
物事の材料。物事のたねとなるもの。「桜花わが宿にのみありと見ばなき—は思はざらまし」〈拾遺・雑春〉
もの‐だね【物種】
1 物事のもととなるもの。ものざね。「命あっての—」 2 穀物・野菜・草花などの種。たねもの。《季 春》
もの‐の‐こころ【物の心】
1 物事の道理。「予—を知れりしより、四十(よそぢ)あまりの春秋をおくれるあひだに」〈方丈記〉 2 物事の情趣。「少し—しるは涙落としけり」〈源・紅葉賀〉