おき‐つ‐しらなみ【沖つ白波】
沖に立つ白波。「なごのうみの霞の間よりながむれば入る日をあらふ—」〈新古今・春上〉 [補説]沖の白波が「立つ」ところから「立田山」の、また、白波の「しら」と同音であるところから「知らず」の序詞と...
おきな‐ぐさ【翁草】
1 キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生え、高さ約30センチ。全体に長く白い毛が生え、葉は羽状複葉。春、暗赤褐色の花を1個下向きにつける。実は白い毛をもち、風で飛ぶ。根を漢方で白頭翁とい...
おき‐まつり【釈奠】
孔子を祭る儀式。《季 春》→釈奠(せきてん)
お‐ぎょう【御形】
ハハコグサの別名。春の七草の一。ごぎょう。
おく‐ご【屋後】
家のうら。家屋の背面。「—のそば畑をとおして」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
おぐら‐ひゃくにんいっしゅ【小倉百人一首】
藤原定家が京都小倉山の山荘で選んだといわれる百首の歌。天智天皇から順徳院まで百人の和歌1首ずつを集めたもので、近世以後、歌ガルタとして広まった。百人一首。百人首(ひゃくにんしゅ)。 [補説]小倉...
おこととさすけ【お琴と佐助】
島津保次郎監督による映画の題名。正式名は「春琴抄お琴と佐助」。昭和10年(1935)公開。原作は谷崎潤一郎の小説「春琴抄」。出演、田中絹代、高田浩吉ほか。
おこない【行い〔行ない〕】
1 物事をすること。振る舞い。行為。行動。「万が一君にどんな間違った—があったとしても」〈里見弴・多情仏心〉 2 日常の生活態度。身持ち。品行。行状。「—を慎む」「平素の—が物を言う」 3 仏道...
おご‐のり【於胡海苔/海髪】
オゴノリ科の紅藻。波の静かな沿岸や潮だまりに多く、岩に着生。長さ20〜30センチのひも状で、多くの枝に分かれ、紫褐色であるが、ゆでると緑色になる。寒天の原料、また刺身のつまにする。なごや。うごの...
おしお【小塩】
謡曲。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。下京(しもぎょう)の男が大原野へ桜狩りに行くと、在原業平(ありわらのなりひら)の霊が現れ、舞をまう。