きた‐しぐれ【北時雨】
北の方から降ってくる時雨。《季 冬》
きた‐どの【北殿】
1 北側にある殿舎。「—の桟敷にて」〈増鏡・むら時雨〉 2 北隣に住んでいる人の敬称。「—こそ、聞き給ふや」〈源・夕顔〉 3 北六波羅探題のこと。→六波羅探題
きたやま‐しぐれ【北山時雨】
1 京都の北山の方から降り渡る時雨。 2 「北山3㋐」に同じ。「あいつおれには—だよ」〈滑・浮世床・二〉 3 「北山3㋒」に同じ。「どうやら腹も—」〈滑・旧観帖・初〉
くも‐かすみ【雲霞】
1 雲と霞。 2 「雲を霞(かすみ)と」に同じ。 3 軍勢などの多いこと。うんか。「既に、東武士ども、—の勢ひをたなびき上る由聞こゆれば」〈増鏡・むら時雨〉
くわな【桑名】
三重県北東部の市。もと本多氏、松平氏の城下町。伊勢湾に面し、七里の渡しの渡船場として発展。焼き蛤(はまぐり)・時雨蛤が名産。人口14.0万(2010)。
けしかる【怪しかる】
《形容詞「け(怪)し」の連体形》 1 えたいの知れない。異様な。「内にはいつしか—者など住みつきて」〈増鏡・むら時雨〉 2 変わっていておもしろい。「これも—わざかなとて、御衣(おんぞ)脱ぎて被...
けしき‐だ・つ【気色立つ】
[動タ五(四)] 1 物音や話し声がして活気づく。「むこうで人々の—・つのが聞こえた」〈志賀・和解〉 2 それらしいようすが現れる。きざしが見える。「初時雨いつしかと—・つに」〈源・賢木〉 3 ...
このは‐てんぐ【木の葉天狗】
1 威力のない小さい天狗。こっぱてんぐ。「いかに—たち、疾(と)う疾う出でられ候へ」〈謡・鞍馬天狗〉 2 風に舞い散る木の葉を、空を自在に飛び回る天狗にたとえた語。「時雨にも化くるは—かな」〈鷹...
さき‐ばしり【先走り】
[名](スル) 1 先に立って走ること。他に先んじて物事をすること。「企画だけが—する」「気持ちだけが—する」 2 先のことを独り決めして、他人より先に行動すること。「気を回して—する」 3 野...
さくらふぶき【さくら吹雪】
歌舞伎作品の一。長谷川時雨の脚本による史劇。明治44年(1911)、6世尾上菊五郎らが出演して歌舞伎座で初演。脚本の雑誌発表時の題名は「操」。