うもれ‐いた・し【埋もれ甚し】
[形ク]《「むもれいたし」とも表記》 1 気持ちが晴れ晴れしない。気が沈んでいる。「いと—・く、いかで年月を過ぐさましとおぼしやらる」〈源・須磨〉 2 内気すぎる。控え目すぎる。「いでやとはおぼ...
うも・れる【埋もれる】
[動ラ下一][文]うも・る[ラ下二]《平安時代以降「むもる」と表記されることが多い》 1 砂や土などに覆われて見えなくなる。埋没する。うずもれる。「雪に—・れた家」 2 才能・真価・業績などが、...
うら‐らか【麗らか】
[形動][文][ナリ] 1 空が晴れて、日が柔らかくのどかに照っているさま。「—な日和」《季 春》「—や松を離るる鳶の笛/茅舎」 2 声などが晴れ晴れとして楽しそうなさま。「—なひばりの声」 3...
うら‐わ【浦曲/浦廻】
《上代語で「み」とよむべき「廻」を旧訓で「わ」とよんだために生じた語》「うらみ(浦廻)」に同じ。「玉寄する—の風に空晴れて光をかはす秋の夜の月」〈千載・秋上〉
うるわし・い【麗しい/美しい】
[形][文]うるは・し[シク] 1 精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま。心あたたまり、うつくしい。「—・い母性愛」「—・しい友情の発露」 2 形・色・容姿などが、目に快く映るさま。うつく...
うれい【憂い/愁い/患い】
《「うれえ」の音変化》 1 予測される悪い事態に対する心配・気づかい。うれえ。「後顧の—」 2 嘆き悲しむこと。憂鬱(ゆううつ)で心が晴れないこと。うれえ。「—に沈んだ顔」 [補説]ふつう1は「...
うれし・い【嬉しい】
[形][文]うれ・し[シク] 1 物事が自分の望みどおりになって満足であり、喜ばしい。自分にとってよいことが起き、愉快で、楽しい。「努力が報われてとても—・い」「—・いことに明日は晴れるらしい」...
うん‐りょう【雲量】
雲に覆われた部分の、空全体に対する割合。全く雲のないのを0、全天を覆ったのを10とし、雲量0〜1は快晴、2〜8が晴れ、9〜10を曇りとする。
え‐ぼし【烏帽子】
《「えぼうし」の音変化で、烏塗(くろぬり)の帽子の意》 1 元服した男子のかぶり物の一。古代の圭冠(けいかん)の変化したもの。もと平絹や紗(しゃ)などで袋形に作り、薄く漆を引いて張りをもたせたが...
おう‐おう【怏怏】
[ト・タル][文][形動タリ]心が満ち足りないさま。晴れ晴れしないさま。「—として楽しまず」「居常(いつも)—として不平を酒盃(さけ)に漏(も)らしつ」〈蘆花・不如帰〉