くれ‐ぐれ【暮れ暮れ】
日が暮れようとするころ。暮れ方。夕方。「其日の—に母親は還(もど)って来たのである」〈紅葉・多情多恨〉
くれ‐こづき【暮(れ)古月】
陰暦12月の異称。
くれ‐しづき【暮(れ)新月】
陰暦正月の異称。《季 新年》
くれ‐つ‐かた【暮れつ方】
1 日の暮れるころ。夕方。「辰の日の—遣はす。御文のうち、思ひやるべし」〈源・少女〉 2 年や季節の終わりに近いころ。「春の—、のどやかに艶なる空に」〈徒然・四三〉
くれ‐なず・む【暮れ泥む】
[動マ五(四)]日が暮れそうで、なかなか暮れないでいる。「—・む空」
くれ‐の‐あき【暮れの秋】
秋の終わり。晩秋。《季 秋》「手向くべき線香もなくて—/漱石」
くれ‐のこ・る【暮れ残る】
[動ラ五(四)]日が沈んだあと、しばらく明るさが残る。「—・った空を渡る雁の一群」
くれ‐の‐はる【暮れの春】
春の終わり。晩春。《季 春》「いとはるる身を恨み寝や—/蕪村」
くれ‐は・てる【暮れ果てる】
[動タ下一][文]くれは・つ[タ下二] 1 すっかり日が暮れてしまう。「—・てた空に星影が浮かぶ」 2 月や季節、年などが終わろうとしている。「秋—・てぬ」〈源・末摘花〉
くれ‐むつ【暮れ六つ】
暮れ方の六つ時。現在の午後6時ごろ。酉(とり)の刻。また、その時刻に鳴らす鐘。⇔明け六つ。