うかれぼうず【うかれ坊主】
歌舞伎舞踊。清元。本来は常磐津(ときわず)で、2世桜田治助作詞、3世岸沢古式部作曲。文化8年(1811)江戸市村座初演。昭和の初め、5世清元延寿太夫が清元に改曲。
うきふね【浮舟】
源氏物語第51巻の巻名。また、その女主人公の名。宇治の八の宮の娘。薫(かおる)大将・匂宮(におうみや)の二人との愛に苦しみ、宇治川に入水するが、横川(よかわ)の僧都(そうず)に助けられて尼とな...
うき‐ゆび【浮(き)指】
直立時や歩行時に、足の指が床についていない状態。かかとに重心を乗せて姿勢を保とうとするため、膝が曲がり、肩が前に出て、猫背になりやすい。サイズの合わない靴を履いたり、足指を使わない歩き方をするこ...
う‐きょく【迂曲/紆曲】
[名](スル) 1 うねり曲がること。「川が—する」 2 回り遠いこと。「やり方が—に過ぎる」
うきよ‐ぶし【浮世節】
寄席演芸の一。浄瑠璃・長唄をはじめ流行歌・俗曲などいろいろの音曲を取り合わせた三味線声曲。狭義には、明治中期に立花家橘之助が創始した流派をいう。
鶯(うぐいす)の谷渡(たにわた)り
1 鶯が谷から谷へ、また、枝から枝へ鳴きながら渡ること。また、そのときの声。 2 曲芸などで、物の一方から他方へ移ること。また、物を一方から他方へ移すこと。
う‐げつ【雨月】
1 名月が雨で見られないこと。雨名月。雨の月。《季 秋》「くらがりに炭火たばしる—かな/波郷」 2 陰暦5月の異称。 [補説]曲名別項。→雨月
うげつ【雨月】
謡曲。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。西行が、雨と月とどちらがよいかで争う風雅な老夫婦の家に投宿した夜、和歌の徳により住吉明神があらわれる。
う‐こん【右近】
1 「右近衛府(うこんえふ)」の略。⇔左近。 2 「右近の橘(たちばな)」の略。 [補説]曲名別項。→右近
うこん【右近】
謡曲。脇能物。観世・宝生流。世阿弥作、観世小次郎信光加筆。鹿島の神職が、京都右近の馬場で桜葉明神と会い、共に花を賞する。