どじょう【泥鰌/鰌】
コイ目ドジョウ科の淡水魚。小川や田などにすみ、冬は泥に潜る。全長約20センチにもなり、体は細長い筒形で尾部は側扁し、背側は緑褐色、腹側は淡黄褐色で、口ひげは五対。うろこは細かく、厚い粘液層で覆わ...
なまよみ‐の
[枕]「甲斐(かひ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「—甲斐の国」〈万・三一九〉
なるとちゅうじょうものがたり【鳴門中将物語】
鎌倉時代の物語。1巻。作者未詳。文永9年(1272)以後の成立。後嵯峨天皇に見そめられたある少将の妻が、その機知によって天皇の寵愛(ちょうあい)を受ける。夫は中将に昇進し、鳴門は良い海布(め)の...
なんだ
[助動][なんだら|なんで(なんだり)|なんだ|なんだ(なんだる)|なんだれ|○]動詞型活用語の未然形に付く。過去の打消しの意を表す。なかった。「売薬の外は誰にも逢わなんだことは」〈鏡花・高野聖...
なんば‐あるき【難波歩き】
《語源未詳。難波は当て字》右手と右足、左手と左足を同時に前に出す歩き方。江戸時代にはふつうの歩き方であったともいわれる。→難波走り
なんば‐ばしり【難波走り】
《語源未詳。難波は当て字》右手と右足、左手と左足を同時に動かして走る、日本古来の走法。→難波歩き
にお‐て・る【鳰照る】
[動ラ四]語義未詳。琵琶湖の水面などが月の光に照り映える意か。「さざ浪や志賀の浦風海吹けば—・りまさる月の影かな」〈新続古今・秋上〉
にせものがたり【仁勢物語】
仮名草子。2巻。作者未詳。寛永17年(1640)ごろ成立。伊勢物語をもじって、当時の世相・風俗を滑稽に描いた。
にちゅうれき【二中歴】
鎌倉時代の百科事典。13巻。編者未詳。鎌倉末期の成立で、現存の増補版は文安年間(1444〜1449)ころの成立とされる。平安時代の「掌中歴」と「懐中歴」を再編集したもので、人名・物名などを81項...
ににんわんきゅう【二人椀久】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「其面影二人椀久」。作詞者未詳、初世錦屋金蔵作曲。安永3年(1774)江戸市村座初演。狂乱した椀久の夢の中に恋しい傾城(けいせい)松山が現れる。