いかな‐いかな【如何な如何な】
[連語] 1 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)強く否定する気持ちを表す。どうしてどうして。「いづくいづ方へ持って参っても、—ゆっすりとも致す事ではおりない」〈鷺流狂・末広がり〉 2 相手...
いで
[接助]活用語の未然形に付く。 1 打消しを表しながら下に続ける意を表す。…ないで。…ずに。「問ひも致さ—、不念(ぶねん)なことを致いた」〈虎明狂・末広がり〉 2 (「いでは」「いでも」の形で)...
えい
[感] 1 力を込めたり、勇気を奮い起こしたり、決断したりしたときに発する語。「—、と投げつけた」「—、やってしまえ」 2 応答の語。はい。ええ。「—、といらへたりければ」〈宇治拾遺・一〉 3 ...
おま・す
《「おまらす」の音変化》 [動サ四] 1 与える、の意の謙譲語。差し上げる。「二人の衆にも酒—・せ」〈浄・博多小女郎〉 2 (補助動詞)…してあげる、の意の謙譲語。「御機嫌を直す囃子物を教へて...
ぎゃく‐えんきんほう【逆遠近法】
絵画の構図法で俯瞰(ふかん)図法の一。画面の奥に向かう線を末広がりに表したり、後方の物を前方の物より大きく描いたりする方法。東洋画にみられる。→遠近法
ぎょうき‐ぶき【行基葺き】
本瓦葺きの一。丸瓦の下方が末広がりとなったものを用い、下方に置く丸瓦の細いほうを覆うように順々に重ねて葺いたもの。法隆寺金堂の玉虫厨子(たまむしのずし)の屋根にみられる。
こん‐ぽん【根本】
[名]《古くは「こんぼん」》 1 物事が成り立っている基礎になるもの。おおもと。「生き方の—にかかわる問題」「考え方が—から違う」「問題の—は別のところにある」 2 物事のおこり。「世の乱れ初...
ござり‐ま・す【御座ります】
[動サ特活]《「ござる」の連用形に助動詞「ます」が付いてできた語》 1 「来る」「行く」「いる」の意の尊敬語。動作・存在の主を敬って用い、高い敬意を表す。いらっしゃいます。「申し、頼うだ人、—・...
然(さ)有(あ)・り
そうである。そのとおりだ。「人が笠をさすならば我も笠をささうよ、げにも—・り」〈虎明狂・末広がり〉
さや‐ばし・る【鞘走る】
[動ラ五(四)] 1 刀身が自然に鞘から抜け出る。「下人はそこで、腰にさげた聖柄(ひじりづか)の太刀が—・らないように気をつけながら」〈芥川・羅生門〉 2 出過ぎたことをする。さきばしる。「まだ...