こうご‐し【口語詩】
口語体の詩。山田美妙等の試作に始まり、明治末期の川路柳虹(かわじりゅうこう)らの口語自由詩を経て、大正期に確立。
こうしゅう‐きん【甲州金】
甲斐国で鋳造され、甲斐一国に限って通用した金貨。戦国時代、武田氏が鋳造し、江戸末期まで流通した。甲金。
こうせい‐しは【江西詩派】
中国、北宋末期から南宋にかけて栄えた詩人の一派。江西出身の黄庭堅を祖とする。杜甫の詩風を尊び、典故を取り入れ、精巧緻密(ちみつ)で、時に難解な詩を作った。
こうそう‐の‐らん【黄巣の乱】
875〜884年、中国の唐末期に起きた農民の反乱。王仙芝の起こした反乱に呼応して、山東の黄巣も蜂起・合流。四川以外の全土を巻き込んだ。王仙芝の死後、黄巣は880年長安に入って国号を大斉とし皇帝の...
こ‐うた【小唄】
1 「小歌(こうた)3」に同じ。 2 三味線音楽の一種。端唄(はうた)から変化した、三味線のつま弾きを伴奏とする短い歌曲。江戸末期に発生し、現代に及ぶ。江戸小唄。早間(はやま)小唄。 3 明治末...
こうとう‐ゆうみん【高等遊民】
世俗的な労苦を嫌い、定職につかないで自由気ままに暮らしている人。明治末期から昭和初期の語。
こうふく‐かい【光復会】
中国清朝末期に、蔡元培(さいげんばい)・章炳麟(しょうへいりん)らが、清朝打倒を目ざして組織した革命結社。1905年、興中会・華興会と大同団結し、中国革命同盟会へと発展したが、のち分裂、孫文らと...
こうぶ‐がったい【公武合体】
江戸末期、朝廷と幕府とが一致して外敵の難を処理し、同時に幕府の体制の立て直しを図ろうとした構想。大老井伊直弼(いいなおすけ)の死後、老中安藤信正らが主張、和宮(かずのみや)降嫁が実現したが、のち...
こうぶ‐せん【洪武銭】
中国の洪武年間に作られた銅銭。日本へも室町末期に移入され、永楽銭などとともに広く通貨として使用された。洪武通宝。
こうらくじ‐は【康楽寺派】
鎌倉末期から室町時代の絵仏師の一流派。信濃国康楽寺の浄賀(じょうが)を祖とし、浄土真宗関係の仏画などを多く制作。