つえ【杖】
1 歩行の助けとして手に持つ竹や木などの棒。「—をつく」 2 頼りとするもの。「長兄を—と頼む」 3 古代、杖罪(じょうざい)の罪人を打つ刑具。長さ約1メートルの竹。 4 古代の長さの単位。後世...
つら‐づえ【頰杖/面杖】
「ほおづえ」に同じ。「その片端に、巨勢は—つきたり」〈鴎外・うたかたの記〉
てつ‐じょう【鉄杖】
鉄で作った杖(つえ)。鉄枴(てっかい)。
とう‐じょう【刀杖】
かたなとつえ。また、刀剣類の総称。
のり‐の‐つえ【法の杖】
1 頼りとすがる仏法を、杖にたとえた語。「花紫は先に立ち、若紫は—、つくづくものを案ずるに」〈浄・吉野忠信〉 2 寺参りや墓参りなどのときに用いる杖。「麦刈りぬ近道来ませ—」〈蕪村句集〉
はく‐じょう【白杖】
視覚障害者が歩行するときに使う白い杖(つえ)。
はと‐づえ【鳩杖】
「鳩(はと)の杖(つえ)」に同じ。
はと‐の‐つえ【鳩の杖】
《ハトは食物をとるときにむせないということにあやかって》握りにハトの飾りのある老人用の杖。昔、中国で宮中から老臣に与えられたもので、日本でも80歳以上の功臣に宮中から与えられた。はとづえ。きゅう...
ひき‐づえ【引き杖/曳き杖】
杖を引きずって行くこと。また、その杖。「侍(さぶらひ)ども皆—して」〈今昔・二三・一六〉
膝枕(ひざまくら)に頰杖(ほおづえ)
美人の膝を枕に寝るのと、ひとりでぼんやり頰杖をついているのとでは、大変な違いがあるということ。また、のんきなことのたとえ。