鬼(おに)に金棒(かなぼう)
《強い鬼にさらに武器を持たせる意から》ただでさえ強いものに、一層の強さが加わること。鬼に鉄杖(てつじょう)。
および‐かか・る【及び掛かる】
[動ラ四] 1 届きそうになる。「七十(ななそぢ)に—・れる杖なればすがりてのみぞ足も立ちける」〈新撰六帖・四〉 2 前方へのしかかる。「人の後ろにさぶらふは、様悪しくも—・らず、わりなく見んと...
おろ‐い・ゆ【疎癒ゆ】
[動ヤ下二]病気・傷などが、いくらかよくなる。「三日ばかりを隔てて、杖(つゑ)の目—・ゆるほどに」〈今昔・二九・三〉
かい‐こ・む【掻い込む】
[動マ五(四)]《「かきこむ」の音変化》 1 わきの下に抱え込む。「洋銀の握りのついた細い杖(つえ)を—・みながら」〈芥川・葱〉 2 液体をすくいとる。「水を—・む」
かい‐じょう【戒杖】
山伏などが護身用に持って歩くつえ。錫杖(しゃくじょう)。
かく‐すけ【角助】
江戸時代、武家の下男、奴(やっこ)の通称。中間(ちゅうげん)。角内(かくない)。「年季の—杖(つゑ)ひっさげ、露地の中に走り入る」〈浄・鑓の権三〉
か‐しゃく【掛錫/挂錫】
《錫杖(しゃくじょう)を僧堂の壁に掛ける意》行脚の禅僧が、僧堂に滞在し修行すること。転じて、僧堂に籍をおいて修行すること。掛搭(かた)。→飛錫(ひしゃく)
かた・す【肩す】
[動サ変]駕籠(かご)かきが、駕籠の棒を息杖(いきづえ)で支えて肩を休める。「先へ急ぐは駕籠の足、せめて—・して止めもせず」〈浄・寿の門松〉
かた‐まつば【片松葉】
松葉杖の使い方の一。松葉杖を使った歩行訓練で、松葉杖を1本だけ使って移動すること。→両松葉 [補説]通常松葉杖は、けがをしていない足側の手でもち、けがの回復に伴って負傷した足に少しずつ体重をかけ...
かた‐やすめ【肩休め】
[名](スル) 1 物をかつぐときに肩と荷物の間にはさむ布団のようなもの。肩当て。 2 担いでいた荷物や駕籠(かご)を下ろして、肩を休めること。「重い両掛を、竹杖壱本で軽々と—する」〈鳩翁道話・二〉