つか‐なみ【束並み/藁藉】
わらを畳ほどの広さに編んだ敷物。わらぐみ。「—の上によるよる旅寝して黒津の里になれにけるかな」〈夫木・三一〉
つか・ぬ【束ぬ】
[動ナ下二]「つかねる」の文語形。
つかね‐お【束ね緒】
たばねるために用いるひも。結びひも。「あはれてふことだになくは何をかは恋の乱れの—にせむ」〈古今・恋一〉
つか・ねる【束ねる】
[動ナ下一][文]つか・ぬ[ナ下二] 1 一つにまとめてくくる。たばねる。「髪を—・ねる」 2 腕などを組む。こまぬく。「手を—・ねて見ている」 3 統帥する。「全軍を—・ねる」
つか‐の‐あいだ【束の間】
「つかのま」に同じ。「紅の浅葉の野らに刈る草(かや)の—も我(あ)を忘らすな」〈万・二七六三〉
つか‐の‐ま【束の間】
《一束(ひとつか)、すなわち指4本の幅の意から》ごく短い時間。ちょっとの間。「—の夢」「—も忘れない」
つか‐ばしら【束柱】
《「つかはしら」とも》短い柱。つか。
つか‐ふな【束鮒】
一束(ひとつか)ほどの大きさのフナ。「沖辺(おきへ)行き辺に行き今や妹(いも)がため我が漁(すなど)れる藻伏(もふし)—」〈万・六二五〉
つか‐みほん【束見本】
本の出版に先立ち、刊行するものと同じ用紙やページ数で製本して、装丁のぐあいを確かめたり、宣伝に用いたりする見本。