かた‐つ‐かた【片つ方】
1 二つあるものの一方。片一方。「御手—をばひろげたるやうに」〈更級〉 2 もう一つの方。他方。「甲斐ある御事を見奉り喜ぶものから、—には、覚束(おぼつか)なく悲しきことのうち添ひて絶えぬを」〈...
かた‐なし【結政】
《集めて一つにまとめる意の動詞「かたなす」の連用形から》 1 奈良・平安時代、除目(じもく)などの政務に関する書類を一つに束ねて結び、政務を行う前にこれを開いて読み上げた儀式。 2 「結政所(か...
かた・ぬ【結ぬ】
[動ナ下二]束ねる。ひとまとめにする。「年の内の事—・ね持ち」〈万・四一一六〉
かた‐ぬぎ【肩脱ぎ】
1 着物の上半身の部分を脱ぐこと。また、その状態。はだぬぎ。「—になる」 2 平安時代、節会(せちえ)などの席で、袍(ほう)の肩を脱いでくつろぐこと。 3 能装束の着方の一。上衣の法被(はっぴ)...
かため【固め】
1 堅固にすること。また、確実にすること。「票の—に入る」 2 かたい約束。契り。「夫婦の—をする」 3 警備。守護。「列侯へ海岸の—を命ぜられる」〈条野有人・近世紀聞〉
かため‐の‐さかずき【固めの杯】
人と人との結びつきや約束事を確かにするために、杯を取り交わして酒を飲むこと。「—を交わす」
かため‐ぶみ【固め文】
約束の証文。誓約書。
かっ‐しき【喝食】
《「喝」は唱える意》 1 禅寺で、諸僧に食事を知らせ、食事の種類や進め方を告げること。また、その役目の名や、その役目をした有髪の少年。のちには稚児の意となった。喝食行者(あんじゃ)。かつじき。か...
かつやま【勝山】
江戸時代の婦人の髪形の一。末を細めにして束ねた髪を前へ輪のように巻き上げ、先を笄(こうがい)で留めたもの。丸髷(まるまげ)の前の形。承応(1652〜1655)のころ、江戸吉原の遊女勝山が始めたと...
か‐どうかん【仮道管/仮導管】
維管束植物、特にシダ植物・裸子植物の木部(もくぶ)にあり、細胞壁の木化した細長い細胞が接した組織。水分の通路で、体を支持する役割ももつ。1本の管をなさない点で道管と区別される。