いたくら‐しげむね【板倉重宗】
[1586〜1657]江戸初期の幕臣。勝重の長男。父のあと京都所司代に就き、在職35年。厳正な裁判で知られる。
いた‐ぐら【板倉】
壁を板材で作った倉。柱間に板をはめ込みにしたり、板材を直接井桁(いげた)に組み合わせたりする。
いた‐こんごう【板金剛】
《「金剛」は金剛草履(ぞうり)の略》⇒板草履
いた‐ご【板子】
1 和船の舟底に敷く揚げ板。「心は大浪にのる一枚の—の様に揺れる」〈漱石・草枕〉 2 杉・ヒノキ・ケヤキなどのきわめて厚い板材。ふつう、厚さ5寸(約15センチ)、長さ6尺(約1.8メートル)が基準。
板子(いたご)一枚(いちまい)下(した)は地獄(じごく)
船乗りの仕事が危険であることのたとえ。一寸下は地獄。
いた‐ごし【板輿】
屋根と左右両側を白木板で張り、前または前後に簾(すだれ)を掛けた輿。上皇・公卿・僧が遠行に用いた。
いた‐ざい【板材】
木材を薄く製材したもの。厚さにより四分板・六分板・一寸板などといい、長さは6尺(約1.8メートル)のものが多い。
いた‐じき【板敷(き)】
床を板張りにすること。また、板張りにした所。板の間。「—の部屋」
いた‐じとみ【板蔀】
格子をつけず、板だけを張った蔀。
いた‐じめ【板締(め)】
染色法の一。文様を彫った薄板2枚の間に縮緬(ちりめん)その他の絹織物を挟んで固く締め、文様を白く染め抜いたもの。纐纈(こうけち)・夾纈(きょうけち)の類。いたじめしぼり。