すがた‐まくら【姿枕】
春画。枕絵(まくらえ)。「菱川が書きしこきみのよき—を見ては、我を覚えず上気して」〈浮・一代女・一〉
すが‐まくら【菅枕】
スゲを束ねて作った枕。「足柄(あしがり)のままの小菅の—あぜかまかさむ児(こ)ろせ手枕(たまくら)」〈万・三三六九〉
すずめ‐の‐まくら【雀の枕】
スズメノテッポウの別名。
すなのまくら【砂の枕】
堀口大学の詩集。大正15年(1926)刊行。装丁は長谷川潔。
せ‐まくら【瀬枕】
1 川の早瀬の水が石などに激しく当たって盛り上がり、枕のように見える所。「—大きに滝鳴って、さかまく水も早かりけり」〈平家・九〉 2 《瀬に枕する意》船中に寝ること。「舟子の—、しのび女ある所ぞ...
そで‐まくら【袖枕】
着ている着物の袖を枕とすること。また、その袖。「せきあへず涙にぬるる—かわかずながら幾夜へぬらん」〈夫木・三二〉
たか‐まくら【高枕】
1 木枕の上に小さなくくり枕をつけたもの。日本髪の髪形の崩れるのを防ぐために用いられた。箱枕・舟底枕など。 2 枕を高くして寝ること。何も心にかけずぐっすり眠ること。安心しきっていることのたとえ...
たこ‐の‐まくら【蛸の枕/海燕】
タコノマクラ科のウニ。体は楕円形で平たく、長径12センチくらい。褐色で背面に五つの花びら状の模様があり、とげはごく短い。本州中部以南の浅海の砂泥底にすむ。
たび‐まくら【旅枕】
旅先で眠ること。旅寝。「—を重ねる」「郭公(ほととぎす)その神山の—ほの語らひし空ぞ忘れぬ」〈新古今・雑上〉
た‐まくら【手枕】
腕を枕として眠ること。てまくら。「朝寝髪我は梳(けづ)らじ愛(うるは)しき君が—触れてしものを」〈万・二五七八〉