そめ‐そめ【染め染め】
[副]《「そめぞめ」とも》 1 墨痕(ぼっこん)あざやかに書くさま。「五大力菩薩(ぼさつ)と、—と筆を動かせける」〈浮・永代蔵・一〉 2 情のこもったさま。しみじみ。「初めのほど嘲(あざけ)りし...
そめ‐だ・す【染(め)出す】
[動サ五(四)]染めて文字や模様を表す。「白地に紺で屋号を—・す」
そめ‐つき【染(め)付き】
1 色・模様の染まりぐあい。 2 思いそめること。また、思い詰めること。「藤も在所に稀男、あづまに深く—の」〈浄・淀鯉〉
そめ‐つけ【染(め)付け】
1 染めつけること。また、その色や模様。 2 藍色の模様を染め出した布地や衣服。 3 陶磁器の装飾技法の一。また、その陶磁器。白地に呉須(ごす)で下絵付けをし、その上から透明な釉(うわぐすり)を...
そめ‐つ・ける【染(め)付ける】
[動カ下一][文]そめつ・く[カ下二] 1 染めて色や模様をつける。「花柄を—・けた茶碗」 2 心に強く印象づける。「私の疑惑を強く—・けたものの一つでした」〈漱石・こゝろ〉
そめ‐でら【染寺】
奈良県葛城(かつらぎ)市にある浄土宗の石光寺(しゃっこうじ)の通称。天智天皇のころの創建と伝えられる。中将姫が曼荼羅(まんだら)を織った糸を染めたという井戸があるところからの名。
そめ‐どの【染殿】
1 平安時代、宮中や貴族の邸内で糸や布の染め物をした建物。 2 染物師。また、染物屋。〈日葡〉 藤原良房の邸宅。京都の正親町(おおぎまち)の南、京極の西にあったという。
そめ‐なおし【染(め)直し】
染め直すこと。また、そのもの。
そめ‐なお・す【染(め)直す】
[動サ五(四)]染めてあるものを改めて再び染める。「母の羽織を—・して着る」
そめ‐ぬき【染(め)抜き】
1 模様を地色のままに残し、他の部分を染めること。染め抜くこと。また、そのもの。 2 染め糊(のり)や蝋(ろう)を用いて、防染して染め抜いた文様染め。