さん【桟】
1 戸・障子などの骨組み。 2 板が反るのを防ぐために、打ちつけたり差し込んだりする横木。 3 土台や梯子(はしご)などに渡す横木。 4 「猿(さる)3」に同じ。「—を下ろす」
さん【桟〔棧〕】
[常用漢字] [音]サン(漢) [訓]かけはし 険しいがけなどに、架け渡した橋。かけはし。「桟道」 [難読]桟敷(さじき)
すいつき‐ざん【吸(い)付き桟】
板の反りや分離を防ぐために、板裏に横に取り付ける桟。片側を鳩尾(きゅうび)状に作り、板にほった蟻(あり)穴にはめる。吸い付き蟻。蟻桟。
たすき‐ざん【襷桟】
たすきの形に斜めに交差させた桟。
たて‐ざん【竪桟/縦桟】
戸の縦がまちに平行についている桟。
ちゃく‐さん【着桟】
船などが桟橋につくこと。接桟。⇔離桟
とう‐ざん【唐桟】
紺地に浅葱(あさぎ)・赤などの縦の細縞を織り出した綿織物。江戸時代、通人が羽織・着物などに愛用。もとインドのサントメから渡来したもので、のち京都で織り出したものを和桟留、舶来物を唐桟留または唐桟...
よこ‐ざん【横桟】
戸や障子の上下の框(かまち)の中間にある横の桟。
り‐さん【離桟】
船などが桟橋から離れること。⇔着桟