くわ‐はじめ【鍬初め】
農家で、正月11日あるいは他の吉日に、恵方(えほう)にあたる近くの畑で鍬を入れ、米や餅(もち)を供えてその年の豊作を祈ること。鍬入れ。《季 新年》「寸青き麦めでたしや—/松浜」
ぐそく‐びらき【具足開き】
武家で、正月11日(もと20日)に甲冑(かっちゅう)に供えた具足餅を下げ、刃物を使わず、槌(つち)で割って食べた行事。
ぐそく‐もち【具足餅】
武家で、正月に鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾って、その前に供えた鏡餅。正月11日にこれを食べて祝った。鎧餅。《季 新年》
けいき‐づ・く【景気付く】
[動カ五(四)] 1 経済活動が盛んになる。商売が繁盛しはじめる。「正月を控え市場が—・く」 2 物事が盛んになる。勢いづく。「酒が入り、一座が—・く」
けいちょう‐の‐えき【慶長の役】
豊臣秀吉が文禄の役で明と和議をしたのち、明使のもたらした表文をめぐって再び慶長2年(1597)正月に朝鮮に出兵した戦役。翌年秀吉の死後に撤兵した。→文禄(ぶんろく)の役
けずり‐かけ【削り掛け】
ヤナギやニワトコなど色の白い木の肌を薄く細長く削り垂らしたもの。紙が普及する以前は御幣(ごへい)として用いられた。削り花。《季 新年》「正月も影はやさびし—/蓼太」
けそう‐ぶみ【懸想文】
1 懸想の気持ちをつづった手紙。恋文。艶書(えんしょ)。 2 江戸時代、正月に、京都などで懸想文売りが売り歩いたお札。恋文に似せて縁起を祝う文が書いてある。これを買うと良縁が得られるとされた。
げつ【月】
[音]ゲツ(漢) ガツ(グヮツ)(慣) [訓]つき [学習漢字]1年 〈ゲツ〉 1 天体の一。つき。「月光・月食・月齢/観月・残月・新月・風月・満月・名月」 2 時間の単位。一年を一二分した期...
げん‐しょう【元宵】
陰暦正月15日の夜。元夕(げんせき)。《季 新年》
げんしょう‐せつ【元宵節】
中国・台湾の祭日。春節(旧正月)から数えて15日目で、最初の満月の日にあたる。灯籠(とうろう)を飾り、「元宵団子」とよばれる餡(あん)入りだんごを食べる習慣がある。上元節。灯籠節。→元宵