こまつ‐ひき【小松引き】
平安時代、正月初めの子(ね)の日に、野に出て小松を引き抜いて遊んだ行事。子の日の遊び。《季 新年》「雪嶺の襞濃く晴れぬ—/久女」
ころ【頃/比】
1 あるきまった時期の前後を含めて大まかにさす語。時代。時分。ころおい。「子供の—」「その—、会社に戻っていた」「—は元禄一四年」 2 しおどき。ころあい。ちょうどよい時。「—を見計らって話を切...
ごう‐はん【強飯】
山盛りの飯を食うことを強制する儀式。日光輪王寺(りんのうじ)で、正月・4月の祭礼、12月の餅練(もちね)りなどに、参詣の大名などに山伏が強要した強飯式(現在は4月2日)が有名。日光責め。
ご‐さいえ【御斎会】
1 正月8日から7日間、大極殿(だいごくでん)(のちに清涼殿)に高僧を集め、金光明最勝王経を講義させ、国家の安泰と五穀の豊作を祈願した法会。結願(けちがん)の日には、御前で内論議(うちろんぎ)が...
ご‐しちにち【後七日】
正月8日から14日までの7日間。また、その間に宮中で行われる仏事。後七日の御修法(みずほう)。正月1日から7日まで神事を行う前七日(ぜんしちにち)に対していう。
ごしちにち‐の‐みずほう【後七日の御修法】
《真言宗では御修法を「みしほ」とよみならわす》正月8日からの7日間、天皇の安穏・国家の繁栄・五穀の豊作などを祈って、宮中の真言院で、東寺の長者を導師として行われた真言の秘法。承和元年(834)空...
ご‐せっく【五節句/五節供】
年間の五つの節句。人日(じんじつ)(正月7日)・上巳(じょうし)(3月3日)・端午(たんご)(5月5日)・七夕(しちせき)(7月7日)・重陽(ちょうよう)(9月9日)。
ごど‐の‐しゅうぎ【五度の祝儀】
江戸時代、上方の遊郭での祝儀日。正月初め・3月3日・5月5日・7月中旬・9月9日。
ごまめ【鱓】
カタクチイワシの幼魚を干したもの。また、それをいって、砂糖・醤油・みりんを煮詰めた汁の中に入れてからませたもの。正月料理に使う。たづくり。ことのばら。《季 新年》「噛(か)み噛むや歯切れこまかに...
さい‐そ【最初】
《「そ」は「しょ」の直音表記》「さいしょ(最初)」に同じ。「—に出でて諸矢しつ」〈かげろふ・下〉 「したり顔なるもの、正月ついたちに—にはなひたる人」〈枕・一八五〉