あ‐きょう【阿嬌】
《「阿」は親しみを表す語、「嬌」は漢の武帝の蕭(しょう)皇后の幼名》美しい女の人。「五人の—が手早く杯盤を片寄す所に」〈蘆花・黒潮〉
えいし‐ちょうせん【衛氏朝鮮】
朝鮮古代の王国名。前2世紀初め、燕(えん)から亡命した衛満が建国。前108年、衛満の孫、右渠(うきょ)の代に漢の武帝に攻められて滅亡。
えんてつろん【塩鉄論】
中国、漢代の政論書。10巻60編。桓寛(かんかん)の選。前漢、武帝時代の塩・酒・鉄の専売制をめぐって、前81年に朝廷で行われた会議の討論を、宣帝のときにまとめたもの。当時の政治・経済・文化・学問...
かいやくご【華夷訳語】
中国語とその周辺の外国語との対訳辞書。明(みん)の洪武帝の命で、1382年、モンゴル語から編纂(へんさん)され始めた。単語集と上表文集からなり、日本・朝鮮のほか北・南・西アジア各地の十数か国語の...
かんけつ‐の‐うま【汗血の馬】
漢の武帝のとき、西域地方から獲得したという名馬。血のような汗を流して、1日に千里を走るという。汗血馬(かんけつば)。
かんせん‐きゅう【甘泉宮】
中国陝西(せんせい)省咸陽(かんよう)の北西の甘泉山にあった離宮。秦の始皇帝が造営し、漢の武帝が増築した。
かんのわのなのこくおう‐の‐いん【漢倭奴国王印】
福岡市東区の志賀島から出土した金印。天明4年(1784)に発見。印文は「漢委奴国王」の5字が刻まれている。西暦57年、倭の奴国王が後漢に朝貢し、光武帝より印綬を受けたという「後漢書」東夷伝にみえ...
歓楽(かんらく)極(きわま)まりて哀情(あいじょう)多(おお)し
《漢武帝「秋風辞」から》喜び楽しむことが極まると、かえって悲しみの情が生じること。
が‐ふ【楽府】
1 中国前漢の武帝の創設した、音楽をつかさどる役所。 2 漢代に1が巷間から採集し、保存した歌謡、およびそれを模して作られた詩の一体。長句・短句の交錯する自由な詩形により、祭儀から日常生活に至る...
きょうど【匈奴】
前3世紀末から後1世紀末にかけて、モンゴル高原を中心に活躍した遊牧騎馬民族。秦代末の前209年、冒頓(ぼくとつ)が単于(ぜんう)(君主)となり、北アジア最初の遊牧国家を建設。東胡(とうこ)、大月...