さら・う【浚う/渫う】
[動ワ五(ハ四)] 1 川や井戸などの底にたまる土砂やごみを取り除く。さらえる。「どぶを—・う」 2 容器などの中のものを残らず取り出す。さらえる。「鍋の残りを—・う」 [可能]さらえる
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した・む【湑む/釃む】
[動マ五(四)] 1 液体を滴らせる。また、しずくを残らず垂らしきる。「冷たくなった徳利の底の酒を—・んで飲んだが」〈水上・大阪の宿〉 2 布などに液体をしみこませる。「酒精(あるこおる)で—・...
しっ‐かい【悉皆】
[副] 1 残らず。すっかり。全部。「少しも包み隠さず、—話して了(しま)って」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉 2 まるで。「白いふんどしで、かごの胴中をくくった所は、—おやしきの葬礼といふものだ」〈...
しっ‐そう【執奏】
[名](スル)取り次いで奏上すること。また、その人。伝奏。「阿部の一族を残らず討ち取ったことを—してもらった」〈鴎外・阿部一族〉
しょう‐じん【焼尽】
[名](スル)残らず焼けてしまうこと。焼けてなくなること。また、焼きつくすこと。「戦火で全市が—する」
じ‐いしょう【地衣装】
役者がふだん着ている衣服。「—も残らず取って帰れば」〈浮・男色大鑑・七〉
すき‐と
[副] 1 残らず。完全に。すっかり。「お眼は—よござんすか」〈浄・八花形〉 2 (あとに打消しの語を伴って)全然。「御声は致しまするが、—見えませぬ」〈虎寛狂・隠れ笠〉
すっぺら‐ぽん
[副]残らずなくなるさま。すっからかん。「お陰で書舗(ほんや)は—なり」〈滑・浮世床・初〉
すっぺり
[副] 1 すべすべして滑らかなさま。「句々故事を用ふるが、さて—として故事とも見えざるが妙なぞと」〈四河入海・二二〉 2 残らず。全く。すっかり。「それほどの大病が漸(やうやう)に能(よ)くな...
すべ‐て【全て/凡て/総て】
《動詞「す(統)ぶ」の連用形+接続助詞「て」から》 [名]ある物や、ある事の全部。いっさい。「—を知る」「見るもの—が珍しい」「金が—の世の中」
[副] 1 ことごとく。残らず。「財産を—投...