しんぞく‐はい【親族拝】
古代、任官・叙位の儀ののち、叙位にあずかった者の親族の殿上人(てんじょうびと)が行った拝礼。
じょ‐せき【除籍】
[名](スル) 1 学籍・戸籍や名簿などから名前を除くこと。 2 平安時代、殿上人(てんじょうびと)が罪科や勅勘によって昇殿を停止されること。日給の簡(ふだ)を除いて、名を外した。じょしゃく。
だ【攤】
平安時代からの、さいころを使った遊戯の一。さいの目の大小で勝敗を決める。「宮にも、殿上人集まりて—打ち、遊びするに」〈宇津保・あて宮〉
だいじん‐の‐たいきょう【大臣の大饗】
平安時代、毎年正月、または新たに大臣に任じられたとき、大臣が親王・公卿・殿上人などを招いて催した大規模な宴会。大臣家の大饗。
つい‐な【追儺】
大みそかの夜に行われる朝廷の年中行事の一。鬼に扮(ふん)した舎人(とねり)を殿上人らが桃の弓、葦の矢、桃の杖(つえ)で追いかけて逃走させる。中国の風習が文武天皇の時代に日本に伝わったものという。...
つじ‐ぶさ【辻総】
馬具の総尻繋(ふさしりがい)の一。尻繋の組み違えの前後に総をつけ、胸繋(むながい)も間をおいて総をつけたもの。簡素な総尻繋で、殿上人(てんじょうびと)、また地下(じげ)では検非違使(けびいし)の...
手(て)の舞(ま)い足(あし)の踏(ふ)む所(ところ)を知(し)らず
《「礼記」楽記から》 1 非常に喜んで思わず小躍りするさま。有頂天になるようすにいう。「劇的な逆転勝ちに—喜ぶ」 2 あわてふためくさま。「公卿殿上人、内裏へ馳(は)せ参って—」〈保元・下〉
てん‐じょう【殿上】
1 《「でんじょう」とも》宮殿、または殿堂の上。 2 宮中。禁中。 3 「殿上の間(ま)」の略。 4 《2のことをつかさどるところから》蔵人所(くろうどどころ)の異称。 5 殿上の間に昇ること。...
てんじょう‐の‐せんせき【殿上の仙籍】
殿上人として、宮中に出入りする資格。仙籍。
てんじょう‐の‐ま【殿上の間】
清涼殿の南庇(ひさし)にある殿上人の詰め所。殿上。