ぼけい‐しゃかい【母系社会】
母親の系統によって家族・血縁集団が組織されている社会。父親は子に法的権利をもたず、地位の継承や財産の相続は、母の兄弟からその甥(おい)へと伝えられる。ふつう集団の統制権は男子にあり、母権制とは異なる。
ぼ‐けん【母権】
1 母親としての権利。 2 母親が家族の成員に対して持っている権威・権力。
ぼし‐カプセル【母子カプセル】
過剰に密着した母親と子供の関係をいう言葉。通常は子の成長にともなってカプセル(母子一体の世界)が破れ社会性を身につけるが、自我形成期を過ぎても密着関係が続くと、母子が共依存に陥り、子の精神的成長...
ぼ‐せい【母性】
女性のもつ母親としての性質。母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質。「—本能」「—保護」⇔父性。
ぼせい‐あい【母性愛】
母親としての子供に対する本能的な愛情。⇔父性愛。
ぼせい‐いでん【母性遺伝】
親の形質が卵細胞だけを通じて遺伝すること。精細胞は関与せず、母親の形質だけが子に伝わる。細胞質に含まれる遺伝子によって起こる細胞質遺伝と、遺伝子が母親の卵細胞で発現し、一代遅れて形質が表現型とし...
ぼ‐たい【母体】
1 母親のからだ。「—の保護」 2 発展してきたものの、もとになるもの。「運動の—となる市民団体」
ぼ‐たい【母胎】
1 母親の胎内。 2 物事を生みだす基盤となるもの。「懐疑こそ知識の—である」
ぼ‐にゅう【母乳】
母親の乳。「—で育てる」
ぼにゅう‐バンク【母乳バンク】
病気などで母乳が出ない母親に代わって、別の女性の母乳を提供する仕組み。