うじ【氏】
[名] 1 その家に代々引き継がれる、家の名。家系の名称。姓。 2 家柄。家系。 3 古代社会における同族集団。氏の上(かみ)と氏人を主な構成要員とし、部民(べみん)や奴婢(ぬひ)を隷属させる...
うじ‐がみ【氏神】
1 神として祭られた氏族の先祖。藤原氏の天児屋命(あまのこやねのみこと)、斎部(いんべ)氏の天太玉命(あまのふとだまのみこと)など。 2 その氏族にゆかりのある神。また、その神を祭った神社。平氏...
うじ‐くろうど【氏蔵人】
六位の蔵人(くろうど)で第三席にある者。氏を官名につけて、藤原氏ならば藤(とう)蔵人などと称する。
うじ‐こ【氏子】
1 祖神である氏神の子孫。氏の子。氏人。 2 産土神(うぶすながみ)の鎮守する土地に住んでいて、その守護を受け、それを祭る人々。
うじこ‐じゅう【氏子中】
同じ氏神を祭る人々。氏子の仲間。
うじこ‐そうだい【氏子総代】
氏子の間から選ばれた代表世話人。神職と協力して、神社の維持にあたる。
うじこ‐ふだ【氏子札】
生後30日ころの宮参りの際、氏神社が赤子に、氏子のしるしとして与える札。
うじ‐すじょう【氏素性】
家柄・家系や経歴。
うじ‐ち【氏地】
氏神の鎮守する土地。
うじ‐でら【氏寺】
氏族が、一門の繁栄、先祖の追善、死後の幸福などを祈るために建てた寺。蘇我氏の向原寺、藤原氏の興福寺など。