し‐せん【視線】
1 目の向き。目で見ている方向。「—が合う」「—をそらす」 2 目の中心と、見ている対象とを結ぶ線。視軸(しじく)。 3 他人を、また、他人が見る目付き。ある気持ちの表れた目付き。「世間の—が気...
した‐む・く【下向く】
[動カ五(四)] 1 下のほうを向く。⇔上向(うわむ)く。「じっと—・いている太田の令嬢が、菊治は気の毒で見ていられなかった」〈康成・千羽鶴〉 2 物事の状態が悪いほうに向かう。「景気が—・きは...
しゅう‐しょう【愁傷】
[名](スル) 1 嘆き悲しむこと。また、その悲しみ。「生き残った妻子の—は」〈二葉亭・浮雲〉 2 相手を気の毒に思うこと。→御愁傷様(ごしゅうしょうさま)「誠にお—でのう」〈円朝・真景累ヶ淵〉
しょう‐し【笑止】
[名・形動]《「勝事」からか》 1 ばかばかしいこと。おかしいこと。また、そのさま。「—の至り」「—の沙汰」「—なことを言う」 2 気の毒に思うこと。また、そのさま。「老の歩みの見る目—に」〈露...
しょうし‐がお【笑止顔】
1 気の毒だと思っている顔つき。「それは笑止の御事かな、—して言ひければ」〈仮・竹斎・下〉 2 笑いだしそうな顔つき。「をかしさ堪(こら)へ笑ひを殺す—」〈浄・寿の門松〉
しょうし‐が・る【笑止がる】
[動ラ四] 1 困りきる。「今朝からの酒の醒める程—・れば」〈浮・禁短気・一〉 2 気の毒に思う。「ともどもに—・ってくれう人が、其のごとくに笑ふといふことが有る物か」〈続狂言記・飛越新発意〉
しょうし・し【笑止し】
[形ク]《名詞「笑止」の形容詞化》 1 気の毒である。いたましい。「信玄公の氏政をさげすみ給ふと—・く存ずるなり」〈甲陽軍鑑・三二〉 2 滑稽である。おかしい。「神ぞ—・いせんさく」〈伎・成田山...
しょうし‐せんばん【笑止千万】
[形動][文][ナリ] 1 非常にこっけいなさま。「—な話」 2 たいそう気の毒なさま。「さても不慮なる事—」〈浮・万金丹・二〉
すが・れる【尽れる/末枯れる】
[動ラ下一][文]すが・る[ラ下二] 1 草木が盛りの季節を過ぎて枯れはじめる。「梅が散って、桃が—・れて」〈風葉・恋ざめ〉 2 人の盛りが過ぎて衰えはじめる。「自然(じねん)と—・れて来る気の...
ち‐と【些と】
[副] 1 物事の程度・量がわずかなさま。すこし。ちょっと。「—気の毒なことをした」「—の嬌羞の色もなく」〈鴎外・魚玄機〉 2 ほんの少しの間。ちょっと。「—お待ちなさいな」