みなくち‐きゅうりょう【水口丘陵】
滋賀県南東部に広がる県下最大の丘陵。標高200〜230メートル。鈴鹿山脈の西側に位置し北の日野川、南の野洲(やす)川にはさまれ、比較的なだらかな丘が続く。
みなくち‐ギセル【水口ギセル】
もと近江(おうみ)水口の権兵衛吉久が豊臣秀吉の命で作ったキセル。青銅製で、桐の紋や吉久の銘などが彫られていた。のち、これを模したものをもいう。
みなくち‐ざいく【水口細工】
滋賀県甲賀(こうか)市の水口で産する、籐(とう)や葛(くず)のつるで作った笠・つづらなどの細工物。
みなくち‐ばな【水口花】
種をまいた苗代の水口に立てる木の枝。栗・ツツジ・山吹・椿(つばき)などを立てて田の神の依代(よりしろ)とする。
みなくち‐まつり【水口祭(り)】
苗代に種もみをまく日に、その水口で行う田の神祭り。神酒・焼き米などを供え、ツツジ・山吹・栗などの枝を挿す。苗代祭り。種(たな)祭り。水戸(みと)祭り。《季 春》
みなし‐がわ【水無し川】
[名]水のない川。みなせがわ。転じて、天の川。「ひさかたの天つしるしと—隔てて置きし神代し恨めし」〈万・二〇〇七〉 [枕]水の流れの絶えた川の意から、「絶ゆ」にかかる。「—絶ゆといふことをあ...
みなした‐ふ【水下経】
[枕]水の下を泳ぐ意から「魚(うを)」にかかる。「磐余(いはれ)の池の—魚も上に出て嘆く」〈継体紀・歌謡〉
み‐な‐しも【水下】
《「な」は「の」の意の格助詞》水の流れの下の方。下流。川しも。⇔水上(みなかみ)。「山川の—なりし諸人(もろびと)も」〈拾遺・雑下〉
みなせ【水無瀬】
大阪府北東部、島本町広瀬の古称。後鳥羽上皇の離宮のあったところで、上皇を祭る水無瀬神宮がある。水無瀬の里。
みなせ‐がわ【水無瀬川】
大阪府北東部、三島郡島本町を流れ、淀川に合流する川。[歌枕]「見わたせば山もとかすむ—夕べは秋となに思ひけむ」〈新古今・春上〉