おくち‐よごし【御口汚し】
「口汚し」に同じ。
かお‐よごし【顔汚し】
名誉を傷つけること。また、そのような行為をする人。つらよごし。「此後如何様(いかよう)なる不埒を働いて親類一同の—を為(し)ようも」〈木下尚江・良人の自白〉
かたな‐よごし【刀汚し】
1 帯刀する価値のない者が刀を差して、かえって刀を辱めること。 2 切る価値のないものを切ること。刀のさび。
くち‐よごし【口汚し】
飲食物が少量なため、口を汚す程度で、満腹しないこと。人に料理を勧めるとき、へりくだっていう語。「ほんのお—ですが」
けが・し【汚し/穢し】
[形シク]けがらわしい。きたならしい。「年経(ふ)れば—・しきみぞに落ちぶれて濡れしほどけぬいとほしの身や」〈夫木・三六〉
こころ‐きたな・し【心汚し】
[形ク]卑劣である。心が卑しい。「いづれをも無徳ならず定め給ふを、—・き判者(はんざ)なめりと、聞こえ給ふ」〈源・梅枝〉
ごま‐よごし【胡麻汚し】
「胡麻和(ごまあ)え」に同じ。
たべ‐よごし【食べ汚し】
食べよごすこと。また、その料理や食器。
つら‐よごし【面汚し】
その人の属する社会や仲間の名誉を傷つけること。面目を失わせること。「旅の恥はかき捨てでは日本人の—になる」
ほろ‐ぎたな・し【ほろ汚し】
[形ク]なんとなく汚い。うすぎたない。「生き身をすぐに写しては、興のさめて—・く、恐気(こはげ)の立つものなり」〈難波土産〉