あたたか【暖か/温か】
[形動][文][ナリ] 1 (暖か)暑すぎもせず、寒くもなく、程よい気温であるさま。あったか。「—な小春日和」《季 春》「—な雨がふるなり枯葎(かれむぐら)/子規」 2 (温か)物が冷たくなく、...
あ‐だ【婀娜】
[形動][文][ナリ] 1 女性の色っぽくなまめかしいさま。「—な年増(としま)」 2 美しくたおやかなさま。「花の色を—なる物といふべかりけり」〈古今・物名〉
[ト・タル][文][形動タリ...
あだうち‐もの【仇討ち物】
浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、仇討ちを主題にしたもの。かたきうちもの。
あだし【徒し/空し】
[語素]名詞の上に付いて、むなしい、実(じつ)がない、変わりやすい、の意を表す。「—情けの世を頼み」〈浄・冥途の飛脚〉 [補説]一説にシク活用形容詞ともされるが、「あだしく」「あだしき」などの確...
あだし‐な【徒し名】
浮き名。恋の評判。「世に広がりし—を」〈浄・今宮の心中〉
あだて
目当て。当て。また、方法・手段。「牢(らう)を出しは出したれ共何を—に何とせう」〈浄・丹波与作〉
あだ‐な【徒名】
1 男女関係についてのうわさ。浮き名。「—が立つ」 2 事実無根の評判。「急ぎ首取り御分(ごぶん)が—を清めてくれよ」〈浄・主馬判官盛久〉
あだ‐ぶし【徒臥し】
1 独り寂しく寝ること。あだね。「そま人のまきの仮屋の—におとするものはあられなりけり」〈山家集・上〉 2 その場かぎりの男女の交わり。あだまくら。「かの—の因果めが煩悩を起こさせますと」〈浄・...
あだ‐ぼれ【徒惚れ】
1 浮気心からする恋。「このほど—あそばし是非に誓紙書けとて」〈浮・置土産・四〉 2 思いをかけても、かなわない恋。「石車にのって—するは男の屑の葛餅」〈浄・松風村雨〉
あっ
[感] 1 驚いたり感動したりしたときなどに思わず発する語。「—、忘れた」「—、雪だ」 2 承諾したことを示す応答の語。はい。「少し存ずる旨(むね)あれば、急に—とも申されず」〈浄・国性爺〉