すず‐かぜ【涼風】
すずしい風。夏の終わりに吹くさわやかな風。りょうふう。《季 夏》「—や青田の上の雲の影/許六」
すずくれ‐づき【涼暮(れ)月】
陰暦6月の異称。
すずし・い【涼しい】
[形][文]すず・し[シク] 1 温度や湿度が程よくて気持ちがいい。さわやかだ。「—・い木陰」《季 夏》「此あたり目に見ゆる物はみな—・し/芭蕉」 2 少し冷たくてひやりとする。「めっきり—・く...
涼(すず)しい顔(かお)
自分にも関係があるのに、他人事のように知らん顔をしているようす。 [補説]文化庁が発表した令和4年度「国語に関する世論調査」では、「涼しい顔をする」を、本来の意味とされる「関係があるのに知らんぷ...
涼(すず)しき方(かた)
清らかで気分さわやかな世界。極楽浄土。地獄を焦熱の所とみるのに対していう。「いかなる所におはしますらむ。さりとも—にぞと思ひやり奉るを」〈源・総角〉
涼(すず)しき道(みち)
極楽浄土に行く道。また、極楽浄土。「出立(いでたち)いそぎをのみおぼせば、—にもおもむき給ひぬべきを」〈源・椎本〉
すずしさまねく‐たま【涼しさ招く玉】
《中国、燕の昭王が持っていた玉が涼気をもたらしたという故事から》涼しさを招きよせるという玉。「石の上に落ちたる滝のかずかずに—と見えつつ」〈夫木・九〉
すずし・む【涼しむ/清しむ】
[動マ下二] 1 涼しくする。「夏の極めて暑き折には枕や座をあふいで—・めて」〈伽・二十四孝〉 2 心をしずめ慰める。また特に、祭事を行って神を慰める。「夜の鼓の拍子を揃へて—・め給へ」〈謡・高砂〉
すずみ【涼み】
涼むこと。涼しい空気に当たって暑さをしのぐこと。納涼。「夕—」《季 夏》「網打の見えずなりゆく—かな/蕪村」
すずみ‐きゃく【涼み客】
夏、暑さを避けて涼しい土地に出掛ける人。