いし‐うるし【石漆】
漆の木から取ったままの漆液。粘りが強く、器具などの破損の修理に用いる。せしめうるし。
いろ‐うるし【色漆/彩漆】
顔料を加えて色をつけた漆。朱漆・黒漆・青漆など。
うるし【漆/漆樹】
1 ウルシ科の落葉高木。山野にみられ、葉は羽状複葉で、小葉は楕円形。雌雄異株で、初夏、黄色い小花が総状に咲く。果実はほぼ球形で白黄色。樹液から塗料をつくり、果実からは蝋(ろう)をとる。中国の原産...
え‐うるし【絵漆】
蒔絵(まきえ)に用いる漆。
か‐しつ【仮漆】
⇒ワニス
かん‐しつ【乾漆】
1 漆(うるし)の液が、長期間の保存で乾燥し固まったもの。 2 奈良時代に盛行した漆工芸の技法。中国の夾紵(きょうちょ)が起源。古代では𡑮(そく)などとよばれた。技法には脱活乾漆(脱乾漆)と木心...
き‐うるし【生漆】
精製途中で、採取したばかりのものに近い状態の漆汁。
き‐うるし【黄漆】
透き漆に黄色の顔料をまぜた漆。毒性が強い。
きゅう‐しつ【髹漆】
漆(うるし)を塗ること。また、漆を塗ったもの。
きん‐しつ【金漆】
コシアブラの樹脂液から精製した塗料。奈良・平安時代、漆(うるし)と同じように用いた。一説に、上質の透漆(すきうるし)のこととも。きんうるし。きんのうるし。こんしつ。