き‐しょう‐てん‐けつ【起承転結】
1 漢詩、特に絶句の構成法。第1句の起句で詩意を言い起こし、第2句の承句でそれを受け、第3句の転句で素材を転じて発展させ、第4句の結句で全体を結ぶ。起承転合。 2 物事の順序や、組み立て。
きゃく‐いん【脚韻】
詩歌で、句末・行末に同音の語をおくこと。漢詩では一定の句末に同一の韻字を用い、西洋の詩では近接する行末に同一音ないし類似音をそろえる。「—を踏む」→頭韻(とういん)
きょう‐し【狂詩】
江戸中期以後に流行した、こっけいを主とする漢詩体の詩。押韻・平仄(ひょうそく)など漢詩作法に従いながら、俗語・卑語を多用した。銅脈先生(畠中正盈)・寝惚先生(大田南畝)らが代表的作者。
きょく【曲】
1 楽曲の調子。節(ふし)。「詞に—をつける」 2 音楽の作品。能・狂言や舞踊などにもいう。「バッハの—を演奏する」 3 まがっていること。また、正しくないこと。不正。「—を正す」 4 おもしろ...
きん‐たい【近体】
1 近ごろはやっている体裁や様式。 2 漢詩で、唐代以降の五言・七言の律詩および絶句の形式。近体詩。今体。→古体 3 印刻で、宋(そう)・元(げん)時代の印。
きんだい‐し【近代詩】
明治以降、漢詩や和歌・俳句のような伝統的な詩形から脱し、ヨーロッパの詩や精神にならって、新しい思想・感情を自由な形式で表現した詩。新体詩に始まり、象徴詩を経て口語自由詩へと発展した。
ぎん【吟】
1 詩歌を声に出してうたうこと。吟じること。 2 詩歌を作ること。また、その詩歌。「車中の—」 3 漢詩の古詩の一体。調子が悲痛で沈んだもの。「白頭—」「江上—」 4 謡曲で、声の出し方の強弱。...
ぎん‐えい【吟詠】
[名](スル) 1 詩歌を節をつけてうたうこと。「漢詩を—する」 2 詩歌を作ること。また、その詩歌。
ぎん・じる【吟じる】
[動ザ上一]「ぎん(吟)ずる」(サ変)の上一段化。「漢詩を—・じる」
く【句】
[名] 1 文中の言葉のひと区切り。 2 詩歌の構成上の単位。 ㋐和歌・俳句などで、韻律上、5音または7音からなるひと区切り。また、その組み合わせでひとまとまりとなったもの。「上(かみ)の—」...