いが‐ほおずき【毬酸漿】
ナス科の多年草。山地の樹陰に生え、高さ約60センチ。葉は卵円形で、互生。夏から秋、葉の付け根に淡黄白色の釣鐘形の花を開く。実はとげのある萼(がく)に包まれる。
いっ‐とう【一灯】
一つの明かり。比喩的に、善意を示すわずかな寄付の意に用いる。「貧者の—」
いぬ‐ほおずき【犬酸漿】
ナス科の一年草。畑や道端に生え、高さ30〜90センチ。葉は卵形。夏から秋、白い5弁花を開き、実は球形で熟すと黒くなる。有毒。全草を乾燥したものを漢方で竜葵(りゅうき)といい、解熱薬・利尿薬にする...
うたあんどん【歌行灯】
泉鏡花の小説。明治43年(1910)発表。能楽宗家の養子喜多八を主人公に、芸術至上主義と神秘主義とが融合した境地を描く。
うみ‐ほおずき【海酸漿/竜葵】
海産の巻き貝の卵嚢(らんのう)。なぎなた状、軍配状など種々の形状があり、ホオズキと同じように口の中で鳴らして遊ぶ。特に、テングニシの団扇(うちわ)状のものをいう。《季 夏》「妹が口—の赤きかな/虚子」
え‐あんどん【絵行灯】
絵のかいてある行灯。祭り・縁日などに、社寺や町家の軒先に飾る。
え‐ぢょうちん【絵提灯】
薄い和紙に絵をかいて張った提灯。岐阜提灯が有名。
えんしゅう‐あんどん【遠州行灯】
小堀遠州が考案したと伝えられる円筒形の行灯。丸行灯。
おおみ‐あかし【大御灯】
神前・仏前に供える灯明。
おきな‐あんどん【翁行灯】
江戸歌舞伎で、顔見世興行の初日などに舞台左右の大臣柱にかけた角形の行灯。