ほん‐ぜん【本然】
自然のままで人の手が加わっていないこと。もともとの姿であること。ほんねん。「自己—の姿」
ほん‐ぜん【翻然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひるがえるさま。また、ひるがえすさま。「—として話を転じる」 2 急に心を改めるさま。「—として悟る」
ほん‐ねん【本然】
「ほんぜん(本然)」に同じ。「母がその子を手離したくない母性愛の—から」〈露伴・連環記〉
ぼう‐ぜん【厖然/尨然】
[ト・タル][文][形動タリ]たいへん大きいさま。「—たる大冊」〈秋水・兆民先生〉
ぼう‐ぜん【呆然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あっけにとられているさま。「意外な成り行きに—とする」 2 気抜けしてぼんやりしているさま。「ひとり残され—と立ちつくす」
ぼう‐ぜん【惘然】
[ト・タル][文][形動タリ]「呆然(ぼうぜん)」に同じ。「頓には其の—たるより覚むるを得ざるなりき」〈紅葉・金色夜叉〉
ぼう‐ぜん【茫然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 漠然としてつかみどころのないさま。「—とした前途」「必要あることを弁ぜず…—たる論を主張するは」〈鉄腸・花間鶯〉 2 「呆然(ぼうぜん)」に同じ。「物に見惚れ...
ぼしょく‐そうぜん【暮色蒼然】
[ト・タル][文][形動タリ]夕暮れの薄暗いさま。「—たる街路」
ぼつ‐ぜん【勃然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 急に、勢いよく起こるさま。「—として雄心がきざす」 2 顔色を変えて怒るさま。「—として色をなす」 3 思いがけないさま。突然。「韓湘—として傍らにあり」〈太...
まん‐ぜん【漫然】
[ト・タル][文][形動タリ]とりとめのないさま。ぼんやりとして心にとめないさま。「—と日を暮らす」「—と眺める」