かた‐えくぼ【片靨】
片方のほおにだけできるえくぼ。
かた‐かぎ【片鉤】
ひもの結び目の片方だけ輪にして結ぶこと。→諸鉤(もろかぎ)
かた‐か・く【片掛く】
[動カ下二] 1 片方を掛ける。寄せ掛ける。「山に—・けたる家なれば」〈源・手習〉 2 頼りにする。「かの殿の御蔭に—・けてと思ふ」〈源・松風〉
かたき【敵/仇】
《「かた」は対比するものの片方の意で、本来は相手を広くいう》 1 勝負や争いの相手。競争相手。「商売上の—」「碁—」 2 恨みのある相手。あだ。仇敵(きゅうてき)。「—を取る」「父の—を討つ」 ...
かたきり‐ぼり【片切(り)彫(り)】
彫金技法の一。片切り鏨(たがね)で片方を斜めに彫って線を描くもの。江戸時代の横谷宗珉(よこやそうみん)の創意によると伝えられる。
かた‐ぎし【片岸】
《古くは「かたきし」とも》 1 片方の岸。 2 一方が険しいがけになっている所。「山の奥の谷の—に、高き木のあるに」〈宇治拾遺・六〉 3 かたわらにある場所。ほとり。「左近の馬場(むまば)を—に...
かた‐くち【片口】
1 一方の人だけの言い分。「—では事の真相はわからない、と思い返して」〈里見弴・安城家の兄弟〉 2 一方にだけつぎ口のある長柄の銚子。 3 一方にだけつぎ口のある鉢。 4 馬の口取り縄を、左また...
かた‐こびん【片小鬢】
片方の小鬢。近世、遊郭の制裁として男の片小鬢を剃り落とす風習があった。
かたし【片し/片足】
《「かたあし(片足)」の音変化》 1 二つあるもののうちの一つ。片方。「薩摩下駄の—も投散されたる中に」〈紅葉・金色夜叉〉 2 一方の足。片足(かたあし)。「お里は踏脱(くつぬぎ)へ—おろして」...
かたし‐めぬき【片し目貫】
一対の目貫のうちの片方。または、それぞれつくりの違う目貫。