けん‐どん【慳貪/倹飩】
[名・形動] 1 物惜しみすること。けちで欲深いこと。また、そのさま。「吝嗇で、—で、恥知らずで」〈芥川・地獄変〉 2 思いやりのないこと。じゃけんなこと。また、そのさま。「—な口を聞く」「—...
こぶ・い
[形]《近世上方語》欲深い。物惜しみがひどい。「とかく始末第一とて親父よりも—・うかせぎければ」〈浮・当世銀持気質〉
しみっ‐たれ
[名・形動]《「しみたれ」の促音添加》 1 物惜しみすること。けちけちしていること。また、そういう人や、そのさま。「金に細かい—なやつ」 2 こせこせして卑しいこと。また、そのさま。「—な考え」...
しみっ‐た・れる
[動ラ下一]《「しみたれる」の促音添加》 1 物惜しみをする。けちけちする。「御祝儀にそう—・れた真似もできない」 2 こせこせする。卑しい考えを持つ。「—・れた根性」 3 服装などが、みすぼら...
しわ‐たろう【吝太郎】
物惜しみする人をののしっていう語。けちんぼう。しわんぼう。
吝(しわ)ん坊(ぼう)の柿(かき)の種(たね)
柿の種のような、何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちんぼう。吝嗇家(りんしょくか)をののしっていう言葉。
やぶさ‐か【吝か】
[形動][文][ナリ] 1 (「…にやぶさかでない」の形で)…する努力を惜しまない。喜んで…する。「協力するに—ではない」 2 思い切りの悪いさま。「民衆も天才を認めることに—であるとは信じ難い...
りん【吝】
[音]リン(呉)(漢) [訓]やぶさか しわい 物惜しみをする。けち。「吝嗇(りんしょく)/倹吝・慳吝(けんりん)」
りん【悋】
[音]リン(呉)(漢) 1 物惜しみをする。「悋嗇(りんしょく)」 2 やきもちを焼く。「悋気」
りん‐しゃく【悋惜】
《「りんじゃく」とも》物惜しみすること。りんせき。「それがし望み申せども、御用の場所とて—あり」〈浄・百人上﨟〉