はっ‐かんじごく【八寒地獄】
仏語。寒冷に責め苦しめられる8種の地獄。頞部陀(あぶだ)・尼剌部陀(にらぶだ)・頞唽吒(あせった)・臛臛婆(かかば)・虎虎婆(ここば)・嗢鉢羅(うばら)・鉢特摩(はどま)・摩訶鉢特摩(まかはどま...
はん‐ごく【反獄】
[名](スル) 1 無実の罪で刑の定まった者を、調べ直して無罪とすること。 2 脱獄すること。
ばんしゃ‐の‐ごく【蛮社の獄】
《「蛮社」は洋学仲間の意「蛮学社中」の略》天保10年(1839)江戸幕府が尚歯会の渡辺崋山・高野長英らに加えた言論弾圧事件。モリソン号事件などにおける幕府の政策を批判した罪などにより、崋山は国元...
ひと‐や【獄/囚獄/人屋】
罪人を捕らえて閉じ込めておく建物。牢屋。牢獄。「罪人が—の内に押籠められたと同じように」〈藤村・破戒〉
びんづめじごく【瓶詰地獄】
夢野久作による書簡体の短編小説。昭和3年(1928)10月、「猟奇」誌に発表。
見(み)ては極楽(ごくらく)住(す)んでは地獄(じごく)
はたで見たのと自分が実際に体験したのとでは大違いであること。
むけん‐じごく【無間地獄】
「阿鼻(あび)地獄」に同じ。
もんじ‐の‐ごく【文字の獄】
中国の諸王朝で起こった筆禍事件の総称。特に清朝の康熙帝・雍正帝・乾隆帝時代のものが有名。満州出身の清朝は、その政治に反抗的な言辞を筆にした漢人を激しく弾圧、著者を極刑に処すとともにその著書を禁書...
れん‐ごく【煉獄】
カトリックの教理で、小罪を犯した死者の霊魂が天国に入る前に火によって罪の浄化を受けるとされる場所、およびその状態。天国と地獄の間にあるという。ダンテが「神曲」中で描写。
ろう‐ごく【牢獄】
罪人を入れておく所。牢屋。