ゆうがお【夕顔】
源氏物語第4巻の巻名。また、その女主人公の名。初め頭中将(とうのちゅうじょう)に愛されて玉鬘(たまかずら)をもうけるが、のち光源氏の寵を受け、ある夜、物の怪(け)に襲われて急死する。 謡曲。...
ゆうぜん【祐善】
狂言。舞狂言。旅の僧が京都五条油小路の庵(あん)で雨宿りしていると、狂死した傘張り祐善の亡霊が現れ、最後のありさまを謡い舞う。
ゆうつづ‐の【長庚の/夕星の】
[枕]金星が宵の明星として西に見えるところから「夕べ」に、また、明けの明星として東にも現れるところから「か行きかく行き」にかかる。「—夕(ゆふへ)になれば」〈万・九〇四〉 「思ひしなえて—か行き...
ゆうでん‐たい【誘電体】
電界内に置くと誘電分極を生じ、その両端の表面に正負の電荷が現れる物質。電気的絶縁体。電媒質。
ゆうでん‐ぶんきょく【誘電分極】
誘電体に電界を作用させると、正負の電荷が分かれて現れる現象。分極。電気分極。
ゆうれい‐び【幽霊火】
幽霊のそばで燃えるとされる青白い火。絵に描き表されたり、演劇などで、幽霊の現れるときにともしたりする。
ゆき【雪】
地歌・箏曲(そうきょく)。流石庵羽積(りゅうせきあんはずみ)作詞、峰崎勾当(みねざきこうとう)作曲。天明・寛政(1781〜1801)ごろ成立。曲中の合(あい)の手は「雪の手」とよばれ、雪を象徴...
ゆき‐おんな【雪女】
雪国の伝説で、雪の降る夜、白い衣を着た女の姿で現れるという雪の精。雪娘。雪女郎。《季 冬》「三日月の櫛や忘れし—/紅緑」 [補説]書名別項。→雪女
ゆき‐むし【雪虫】
1 雪国で、早春の積雪上に現れて活動する昆虫。セッケイカワゲラ・ユキガガンボなど。 2 北海道や東北地方で、雪の降りだす季節に現れる小さな昆虫。リンゴワタムシなど。体に白い分泌物をつけて群れて飛...
ゆき‐ん‐こ【雪ん子】
雪国の伝説で、雪の日に現れるという童形の妖怪。