むけん‐の‐かね【無間の鐘】
1 静岡県、佐夜の中山にあった曹洞宗の観音寺の鐘。この鐘をつくと現世では金持ちになるが、来世で無間地獄に落ちるという。 2 歌舞伎・浄瑠璃の趣向の一つで、手水鉢(ちょうずばち)を1になぞらえて打...
めつざい‐しょうぜん【滅罪生善】
仏語。現世の罪障を消滅させ、死後の善報を生じさせること。
やくし‐きょう【薬師経】
大乗経典。梵本は現存しないが漢訳に5種あったという。ふつう唐の玄奘(げんじょう)訳「薬師瑠璃光(るりこう)如来本願功徳経」1巻をさす。現世利益(げんせりやく)を説き、薬師仏の功徳を強調したもの。
ゆう‐めい【幽明】
1 暗いことと明るいこと。 2 死後の世界と、現在の世界。冥土(めいど)と現世。幽界と顕界。
よ【世/代】
《「節(よ)」と同語源。時間や空間の、限られた区間の意》 1 人の一生。生涯。また、寿命。年齢。「わが—の終わり」 2 一人の支配者、または一つの系統・政体に属する支配者が政権を維持している期間...
よ‐しゅう【余執】
仏語。心に残って離れ去ることのない執着。前世から現世、また現世から来世にまで残っている執念。
よも‐つ‐ひらさか【黄泉平坂】
現世と黄泉(よみ)の国との境にあるとされた坂。「なほ追ひて、—の坂本に至りし時」〈記・上〉
よも‐つ‐へぐい【黄泉竈食ひ】
黄泉(よみ)の国のかまどで煮炊きしたものを食うこと。その後は現世に戻れないと信じられた。「吾すでに—せり」〈神代紀・上〉
リグ‐ベーダ【(梵)Ṛg-veda】
古代インドのバラモン教の聖典。10巻1028編の賛歌から成る。前1500〜前1000年ごろ成立。インド最古の文献で、四大ベーダの中心。現世・来世の幸福を神々に祈念する賛歌で、神々を勧請する神官に...
ルネサンス【(フランス)Renaissance】
《再生の意》14世紀イタリアに興り、16世紀までに全欧州に展開した学問上・芸術上の革新運動。ギリシャ・ローマの古典文化を復興し、教会中心の中世的世界観を離れ、現世の肯定、人間性の解放、個性の尊...