あき‐つ‐かみ【現つ神】
現世に姿を現している神。多くは天皇を敬っていう。現人(あらひと)神。「—わが大君(おほきみ)の天の下八島の中に」〈万・一〇五〇〉
あき‐つ‐みかみ【現つ御神】
「現(あき)つ神」に同じ。「かけまくもかしこき—と大八島国知ろしめす天皇命(すめらみこと)」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉
あら【現】
[接頭]名詞に付いて、目に見える形をもつ、現にこの世に存在する、の意を表す。「—人神(あらひとがみ)」「—神(あらがみ)」
あらひと‐がみ【現人神/荒人神】
1 《この世に人間の姿をして現れた神の意から》天皇の称。あきつかみ。あきつみかみ。 2 随時、姿を現して、霊験あらたかな神。特に住吉や北野の神などをいう。
あらわし【現し】
木造建築で、柱や梁などの構造材が見える状態で仕上げる手法。天井を張らずに梁を見せるなど。→ハーフティンバー
あらわ・す【現す〔現わす〕/表す〔表わす〕/顕す】
[動サ五(四)] 1 (現す)今まで見えなかったものを外に出して見えるようにする。実態を明らかにする。「姿を—・す」「正体を—・す」 2 (表す)心に思っていること、考えていることなどを、表情・...
あらわ・る【現る/表る/顕る】
[動ラ下二]「あらわれる」の文語形。
あらわれ【現れ〔現われ〕/表れ〔表われ〕/顕れ】
あらわれること。また、あらわれたもの。「日ごろの努力の—だ」「素朴な地方色の—」
あらわ・れる【現れる〔現われる〕/表れる〔表われる〕/顕れる】
[動ラ下一][文]あらは・る[ラ下二] 1 (現れる)今までなかったものが姿を見せる。「彗星(すいせい)のごとく—・れる」「雲間から太陽が—・れる」 2 (表れる)隠れていたものが表面に出てくる...
うつ・し【現し/顕し】
[形シク]《「うつつ」と同語源》 1 現実にこの世に生きている。「葦原の中つ国にあらゆる—・しき青人草」〈記・上〉 2 正気である。気が確かである。「春の日のうら悲しきにおくれゐて君に恋ひつつ—...