いが・む【歪む】
[動マ五(四)]《「ゆがむ」の音変化》 1 「ゆがむ1」に同じ。「針ガ—・ンダ」〈和英語林集成〉 2 「ゆがむ2」に同じ。「気ノ—・ンダ人」〈和英語林集成〉 3 盗む。「是まで人の物を—・み候...
一(いち)金(きん)二(に)男(なん)
遊興に大切なものは第一に金で、男振りは二の次である。「色里かよひもその通り、—と申す」〈浮・好色盛衰記〉
いち‐ず【一途】
[名・形動] 1 他を考えないで、一つのことに打ち込むこと。また、そのさま。ひたすら。ひたむき。「—に思いつめる」「学問—の人」 2 一つの方法。「偽って申す条…謀(はかりごと)の—たれば」〈太...
いっかい‐そうじょう【一階僧正】
一定の順序を経ずに、ただちに僧正に任じられること。また、その人。「—なんどをも申すべきか」〈平家・三〉
いのち‐ぬすびと【命盗人】
むだに長生きしている人。「兼好が見たらば、—と申すべき婆々(ばば)あり」〈浮・一代男・二〉
いまそが・り【在そがり/坐そがり】
[動ラ変]《「いまそかり」とも》「いますがり」に同じ。「右大将に—・りける藤原の常行と申す—・りて」〈伊勢・七七〉
いん‐じ【往んじ】
《「い(往)にし」の音変化》 [名]過ぎ去った時。過去。往時。むかし。「—をとがめずと申す事候へば」〈太平記・三八〉 [連体]過ぎ去った。去る。「義仲—年の秋、宿意を達せんがために」〈平家・七〉
うしろ‐や【後ろ矢】
敵に内通して味方の背後から矢を射かけること。また、その矢。裏切ることのたとえにも用いる。「—射て名を後代に失はんとは、えこそ申すまじけれ」〈太平記・三一〉
うま‐だし【馬出し】
1 直線の馬場で馬を乗りだす所。馬場本(ばばもと)。⇔馬留(うまとど)め。「一条の—の舎(いへ)の下にして死にけり」〈今昔・一三・一〇〉 2 味方の人馬の出入りを敵方に知られないように城門の外に...
うら‐かた【占形/占方】
1 太占(ふとまに)や亀卜(きぼく)に現れた縦横の割れ目の形。占いの結果。「この—持って、泰親がもとへ行け」〈平家・四〉 2 (占方)占いをすること。また、する人。「泰成、—に引き合はせ申すやう...