きょうめい‐じょうたい【共鳴状態】
2個の素粒子が一時的にゆるく結合した状態。ハドロンの衝突実験で不安定な複合粒子として観測され、強い相互作用により極めて短時間(10−20秒程度以下)で崩壊し、より寿命が長いハドロンや中間子が生成される。
きんぞく‐けつごう【金属結合】
金属元素の原子が集まって金属結晶をつくるときの結合。陽イオンとその間を運動する自由電子との静電気的な相互作用による結合で、方向性をもたない。アルカリ金属などにみられる。
くうき‐りきがく【空気力学】
流体力学の一部門。空気の流れと、その中で運動する物体との間の力学的相互作用を研究する学問。航空機との関係が深く、航空力学ともいう。
クオークグルオン‐プラズマ【quark-gluon plasma】
ハドロンを構成する基本粒子クオークと、クオーク間にはたらく強い相互作用を媒介する粒子グルオンが、ばらばらになって自由に飛び回っている状態。ビッグバン直後の宇宙初期における超高温・超高密度下でその...
クオーク‐の‐とじこめ【クオークの閉(じ)込め】
クオークは単独の自由粒子として存在しないという性質。クオークは、直接観測にかからない色荷(カラーチャージ)とよばれる自由度をもち、強い相互作用によって結びついてハドロンを構成する。量子色力学によ...
グザイ‐りゅうし【Ξ粒子/グザイ粒子】
素粒子の一。質量は陽子の約1.4倍、電荷は零または負、スピンは2分の1。ストレンジネスが−2のバリオンに属す。崩壊して弱い相互作用でΛ粒子とπ中間子になる。状態が不安定で直ちに崩壊するため、カス...
グラビティー‐モデル【gravity model】
地域間の相互作用を分析・予測・記述するために用いられる仮説。ニュートンの万有引力の法則を応用したもので、「2国間の貿易量は両国の経済規模に比例し、距離に反比例する」など。交通量の予測や人口移動の...
グルイーノ【gluino】
素粒子物理学の超対称性理論から導かれる未知の超対称性粒子。クオークを結びつける力(強い相互作用)を媒介する粒子グルオンの超対称性パートナーであるフェルミ粒子。
ぐんしゅう‐せいたいがく【群集生態学】
生態学の一分野。生物群集を対象とし、環境との相互作用や生物相互の関係などを研究する。群生態学。生物群集学。
けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】
ジンメルが提唱し、主としてドイツで発展した社会学上の立場。社会を形式と内容とに分け、形式のみを社会学の対象として、社会の相互関係や相互作用を重視する。