むかい‐おに【向(か)い鬼】
日本の子供の遊戯で、鬼ごっこの一。二組に分かれて陣を作り、陣と陣との間の鬼につかまらないようにして、相手の陣に入りこむもの。
むかい‐び【向かひ火】
1 燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつけること。また、その火。「火を打ち出でて、—を著けて焼き退(そ)けて」〈記・中〉 2 怒る相手以上に怒ってみせて、相手の勢いをおさえ...
むかい‐びしゃ【向(か)い飛車】
将棋で、振り飛車の一。飛車を、先手であれば8筋に、後手であれば2筋に移す戦法。相手が居飛車で指す場合は、互いの飛車が向かい合う形になる。
むか・う【向かう】
[動ワ五(ハ四)] 1 ある物・方向を正面に見るように位置する。顔やからだをその方向に向ける。「鏡に—・って化粧する」「舞台に—・って右側を上手という」 2 相手とする。「親に—・って生意気な...
向(む)かう鹿(しし)には矢(や)が立(た)たず
逃げないでこちらを向いている鹿に矢を射るようなむごいことはできない。素直な、また柔順な相手を攻撃する気にはなれないことのたとえ。
向(む)かう所(ところ)敵(てき)なし
非常に強くて、どんな相手にも負けない。「連戦連勝、—だ」
むかえ‐ゆ【迎へ湯】
産湯(うぶゆ)を使わせるとき、相手役として産児を受け取ること。また、その役の人。「御—におりたち給へるも、いとあはれに」〈源・若菜上〉
むか・える【迎える/邀える】
[動ア下一][文]むか・ふ[ハ下二]《「向かう」と同語源》 1 人の来るのを待ち受ける。「旧友を駅に—・える」「拍手で—・える」 2 呼んで、来てもらう。呼びよせる。「医者を—・える」 3 招い...
むく・いる【報いる/酬いる】
[動ア上一][文]むく・ゆ[ヤ上二] 1 受けた事に対して、それに見合う行為を相手に行う。むくう。「恩に—・いる」「努力に—・いる」 2 仕返しをする。むくう。「一矢を—・いる」
むげ‐に【無下に】
[副] 1 冷淡なさま。すげなく。そっけなく。「相手の懇願を—拒む」 2 度外れなさま。むやみに。やたらに。「たれの子とも知れぬものを、—めでいつくしんで居ったげでござる」〈芥川・奉教人の死〉 ...